終わりと始まり
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煉獄さんがやってきてから、数週間が経過したーー
あれから、何度も思い出せる事はないかとあれこれ頑張ってみたけれど、結局あの夜のこと以外は何も思い出せなかった。
先の事を考えないことはない。むしろ1人になるとそればかり考えてしまう。
その度に、煉獄さんの言葉を思い出し沈んだ気持ちを何とか持ち上げている。
煉獄さん。
不思議なヒトだなぁ。まだ少ししか話してないけど温かい太陽みたい。
この前は羊羹を手土産に来てくれた。
蝶屋敷の皆とわいわいお茶して楽しかったなぁ。
次はいつ会えるかな・・・
・・・会いに、来てくれるのかな・・?
そこで思考が止まりポーッとしてしまう。
しばらくボンヤリしていると窓から冷たい風が入りプルッとして我に帰る。今日は肌寒いなぁ。
1度閉めようとベッドから起き上がって窓の外を見やると、すみちゃんとなほちゃんが洗濯したシーツを干しているのが見えた。
『あんなに小さいのにお仕事してて偉いなぁ』
蝶屋敷での生活も少しずつ慣れてきた。
きよちゃん、すみちゃん、なほちゃんは空いた時間になるとお話に来てくれるし、アオイちゃんも怒ると怖いけど私のことをすごく心配してくれてる。
カナヲちゃん、私が目覚めた時にしのぶさんを呼びにいってくれた子。自分からは話さないけど良く私の食事を運んできてくれる。
しのぶさんも、優しいけど見透かされている様な目が怖くて上手く話せなかったけど、私の記憶がないと分かったらとても悲しそうな目をして
「お辛いですね」って声をかけてくれた。
それから、鬼の事、鬼殺隊の事も教えてくれた。記憶をなくす前の私は知ってたのかな・・?
私よりももっと小さい子達が鬼に家族を殺され、仇打ちのために命をかけて鬼殺隊に入るなんて・・
この屋敷にいる皆も殆どが鬼に家族を奪われたって言うし、しのぶさんも、あんなに華奢なのに「柱」という凄い地位の人だっていうから驚いた。
皆辛い思いをしているのに、表に出さず私にも優しくしてくれる。
『・・・皆、つよいなぁ』
窓を閉めてベッドに腰をかける。
私も、誰かのために何か出来ることを見つけたいな。
とにかく、私は自分の事を含めて知らない事が多すぎる。
今は出来る限りの事を吸収して、せめて人に迷惑をかけずに生活していける力を身につけないと!
フンヌと鼻息をたて気合いを入れたところに
き「お昼のお薬です〜」
きよちゃんが苦薬を持って入ってきた。。。
きた。。。この時間が
私はゴクリと喉を鳴らし顔を強張らせながら湯呑みを持ってゆっくりと飲み干していく。
『〜〜〜っ』
き「偉いです!美桜さん!よく頑張りましたね!」
きよちゃんは私が嫌がらずに薬を飲む様になった事をとても喜び、飲み切るとヨシヨシと頭を撫でてくれる。
私の方が年上だと思う。だいぶ。多分。
でも褒められるのは嬉しいので嫌な気はしない。
『そういえば、今日カナヲちゃんは?全然お部屋に来ないけど』
き「カナヲさんは本日からしのぶ様の任務に御同行されています。」
『えっ、カナヲちゃんも鬼殺隊に入るの・・?』
き「はい。カナヲさんはしのぶさまの継子ですし、とってもお強いんですよ!来年の最終選別に向けて実戦を積まれるらしいです。」
『・・そうなんだ。皆がんばってるんだね。』
背中の痛みも日に日に和らいでいく。
ここを出て行く日もそう遠くないんだろうなーーー
あれから、何度も思い出せる事はないかとあれこれ頑張ってみたけれど、結局あの夜のこと以外は何も思い出せなかった。
先の事を考えないことはない。むしろ1人になるとそればかり考えてしまう。
その度に、煉獄さんの言葉を思い出し沈んだ気持ちを何とか持ち上げている。
煉獄さん。
不思議なヒトだなぁ。まだ少ししか話してないけど温かい太陽みたい。
この前は羊羹を手土産に来てくれた。
蝶屋敷の皆とわいわいお茶して楽しかったなぁ。
次はいつ会えるかな・・・
・・・会いに、来てくれるのかな・・?
そこで思考が止まりポーッとしてしまう。
しばらくボンヤリしていると窓から冷たい風が入りプルッとして我に帰る。今日は肌寒いなぁ。
1度閉めようとベッドから起き上がって窓の外を見やると、すみちゃんとなほちゃんが洗濯したシーツを干しているのが見えた。
『あんなに小さいのにお仕事してて偉いなぁ』
蝶屋敷での生活も少しずつ慣れてきた。
きよちゃん、すみちゃん、なほちゃんは空いた時間になるとお話に来てくれるし、アオイちゃんも怒ると怖いけど私のことをすごく心配してくれてる。
カナヲちゃん、私が目覚めた時にしのぶさんを呼びにいってくれた子。自分からは話さないけど良く私の食事を運んできてくれる。
しのぶさんも、優しいけど見透かされている様な目が怖くて上手く話せなかったけど、私の記憶がないと分かったらとても悲しそうな目をして
「お辛いですね」って声をかけてくれた。
それから、鬼の事、鬼殺隊の事も教えてくれた。記憶をなくす前の私は知ってたのかな・・?
私よりももっと小さい子達が鬼に家族を殺され、仇打ちのために命をかけて鬼殺隊に入るなんて・・
この屋敷にいる皆も殆どが鬼に家族を奪われたって言うし、しのぶさんも、あんなに華奢なのに「柱」という凄い地位の人だっていうから驚いた。
皆辛い思いをしているのに、表に出さず私にも優しくしてくれる。
『・・・皆、つよいなぁ』
窓を閉めてベッドに腰をかける。
私も、誰かのために何か出来ることを見つけたいな。
とにかく、私は自分の事を含めて知らない事が多すぎる。
今は出来る限りの事を吸収して、せめて人に迷惑をかけずに生活していける力を身につけないと!
フンヌと鼻息をたて気合いを入れたところに
き「お昼のお薬です〜」
きよちゃんが苦薬を持って入ってきた。。。
きた。。。この時間が
私はゴクリと喉を鳴らし顔を強張らせながら湯呑みを持ってゆっくりと飲み干していく。
『〜〜〜っ』
き「偉いです!美桜さん!よく頑張りましたね!」
きよちゃんは私が嫌がらずに薬を飲む様になった事をとても喜び、飲み切るとヨシヨシと頭を撫でてくれる。
私の方が年上だと思う。だいぶ。多分。
でも褒められるのは嬉しいので嫌な気はしない。
『そういえば、今日カナヲちゃんは?全然お部屋に来ないけど』
き「カナヲさんは本日からしのぶ様の任務に御同行されています。」
『えっ、カナヲちゃんも鬼殺隊に入るの・・?』
き「はい。カナヲさんはしのぶさまの継子ですし、とってもお強いんですよ!来年の最終選別に向けて実戦を積まれるらしいです。」
『・・そうなんだ。皆がんばってるんだね。』
背中の痛みも日に日に和らいでいく。
ここを出て行く日もそう遠くないんだろうなーーー