療養と転機
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あれから二週間。
今日は煉獄さんが退院する日だ。
あれから2日に1回、千ちゃんと日替わりで蝶屋敷にお見舞いに行っていた。
その間に蝶屋敷に訪れる隊士さんや隠さんたちともお話する機会があって色んなお話を聞くことができた。
そういえば、隠の人に聞いたけど煉獄さんの怪我は二週間で退院できるような物ではなかったと・・・驚異の回復力だって怯えてたなぁ
私はお屋敷で煉獄さんの好物を作りながら帰りを待っている。
槇寿郎さんは煉獄さんが大怪我をしてから、また少し機嫌が悪い日が多くなってしまった。
・・・槇寿郎さんなりに心配してるのかな。
今日も、退院の日なのに朝からどこかに行ってしまった。。。
皆で退院お祝いしたかったのになぁ。
ふぅ、と溜息をついた時
煉「ただいま帰った!!」
煉獄さんのよく通る声が屋敷に響いた。
迎えに行った千ちゃんと一緒にお家の中に入ってくる。
煉獄さんは松葉杖をつきながらも蝶屋敷から歩いて帰って来たそうだ。
煉「入院中に身体が鈍ってしまったからな!良い運動になった!!」
・・・しのぶさんに怒られないといいけど・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その日から毎日、町内を歩いたり座った状態で素振りをしたりと出来る範囲の鍛錬を繰り返していた煉獄さん。
見ているこっちはいつ怪我が悪化しないだろうかと冷や冷やしていたけど、本人はお構いなしだ。
お風呂上がりに包帯を巻くため、煉獄さんのお部屋に行く。
『煉獄さん?新しい包帯を持ってきました。開けますね?』
うむ、という返事を受けてお部屋に入る。
『足の具合はどうですか?』
煉「うむ!まだ本調子ではないが松葉杖がなくても町内を一周できる程には回復したぞ」
・・・ホントに驚異的な回復力・・・
『そうですか。それは凄いですね!でも、無理はしないでくださいね。煉獄さん。』
煉「・・・・・」
『?・・聞いてます?煉獄さ・・・』
煉「・・・・・」
『!!・・・杏寿郎さん・・・』
煉「うむ!わかった気をつけよう!!」
そう、二人きりの時は名前で呼ぶ約束だった・・・
そういう時は煉獄さん呼びには反応しないで無言でじっと見つめてくるんだよね。。。
私は周りの人に聞かれてないかその度にドキドキする。
煉獄さん、名前で呼ばれるの照れ臭いって言ってたけどもう普通に受け入れてるよね?
耐性つくの早くない??
煉「美桜、明日の予定はどうなってる?」
『え、私ですか?明日は特に何も予定はないですよ』
煉「そうか!ではまた一緒に町に行こう!」
『えっ』
煉「やっと松葉杖が外れたのでな。もう少し長い時間歩いてみようと思うのだが、折角だから美桜と散歩するのも良いかと思ってな。たまには昼飯を外で食べるのも良いだろう?」
『煉獄さんが良ければ・・・!』
煉「・・・・・・」
『・・杏寿郎さんが、良ければ、喜んで』
無言の圧力っ!
煉「うむ!決まりだな!!楽しみだ!!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
煉「では千寿郎、行ってくる!」
『千ちゃん、行ってきます!』
千「いってらっしゃい。兄上、くれぐれも無理はなさらないで下さいね」
千ちゃんに見送られながら、私と煉獄さんは町へ向かう。
煉獄さんはスタスタと歩いているけど・・・
最近松葉杖が取れた人の歩き方じゃないよね?
『・・煉獄さん、無理してませんか?』
煉「・・・・・・」
『れ、煉獄さん・・・?』
煉「・・・・・・」
無言でスタスタ行ってしまう。
え、まさか・・・
『・・杏寿郎さん・・・?』
くるりと振り返って
煉「うむ!無理はしていない!大丈夫だ!!」
えっ!外でも??
煉「・・・二人きりだろう?」
なっ何、その顔ー!!
色っぽい!!
そして今私の心の声読んだよね!!!?
はっ柱になるから!?
煉獄さんにもその不思議パワーが宿ったの??
煉「?どうした?」
『っ!いえ、何でも・・・』
まだ不思議パワーは宿ってなかったか・・
この先もし心を読まれることになったらマズイ・・・私のこの邪な心が煉獄さんにバレてしまう!!
内心冷や汗だらけのまま、定食屋さんに入った。
煉「俺はカツ丼をもらおう。美桜はどうする?」
お品書きを見る。
折角ご飯屋さんに来たんだから、普段お家では食べないのにしようかな・・・
あれ、こういうお店にしては珍しく洋食もある。
『・・あ、私このオムライスを』
煉「よし、わかった!」
煉獄さんが店員さんに注文してくれる。
煉「美桜は洋食が好きなのだな!」
『えっ、そういう訳じゃ・・・。う〜ん、そうなのかなぁ?』
前の私はそうだったのかもしれないなぁ。
煉「前に作ってくれたらいすかれーとはんばーぐも美味かったしな!」
『本当ですか?』
煉「うむ、是非また作って欲しい!」
『もちろん。・・・杏寿郎さんが食べたい時いつでも作りますよ』
キョロキョロ周りを伺ってから名前を呼ぶ。
こんな所誰かに見られたら死んでしまう・・・
しばらくして料理が運ばれてきた。
煉「美味い!」
店内に響く美味いコール
周りの視線が凄いよ・・・
私はすっかり慣れたけど、知らない人からしたら吃驚だよね。
私もオムライスをスプーンで掬って一口食べる。
『!美味しい・・!』
ケチャップライスの酸味と卵の甘さのバランスが良い。
パッと顔を上げると煉獄さんがニコニコして見てた。
煉「そうか!美味いか」
『はい。とっても美味しいです。きょ、杏寿郎さんも一口食べますか?』
煉「いいのか?」
はい、といって店員さんに新しいスプーンをもらおうと余所見をした時、右手を掴まれた。
『?』
なんだろう?と振り返った時には私の食べていたスプーンに乗ったオムライスを私の手を取ったまま煉獄さんが口に運んでいた。
『・・・・・・!!』
煉「・・うむ!美味いな!!」
店中の視線が刺さる!!!
煉獄さん、こんな事平気でする人だったっけ!?
はっ!!
私、このスプーンで食べるの・・・?
れれれれ煉獄さんと間接・・・っ!?
煉「・・どうした?」
『ファッ!?な、なんでも、ない、です・・』
そうだよね。
他意なんてない。
そうだ、煉獄さんはオープンな人だからそういうの気にしないんだ。
ここで私が気にしてたら負けだ!!
私は平然を装いながら食事を続けた。
煉「・・・・・・」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
食事を終えた私たちは定食屋さんを後にする。
『ごちそうさまでした!』
お会計をしてくれた煉獄さんにお礼を言う。
煉「うむ!もう少しブラブラしようか。どこか行きたい所はあるか?」
『えっ、急に言われましても・・・。あ、そうだ。千ちゃんが前に食べて美味しいって言ってたおはぎをお土産に買って行ってあげたいなぁ』
煉「千寿郎に土産か!いいな、行こう!!」
えっと、あのお店は確か・・・
煉「こっちだ!」
そう言って自然な流れで肩を抱かれる。
『へっえっ、あの・・・』
煉「君は目を離すとすぐ迷子になるからな!」
『いや、もう迷わないですよっ!こんな所知り合いに見られたら・・・』
煉「・・・困るか?」
『えっ、それは煉獄さんが』
煉「・・・・・・」
『だっ、だから杏寿郎さんの方が困るんじゃ・・・』
肩を抱かれて名前呼びって恋人同士みたいじゃない!!
煉獄さんの方が絶対知り合いに会う確率高いんだから変な誤解を生む前に辞めた方がいいと思うのだけれど・・・
煉「俺は別に困らないが」
『・・・・・・』
煉「・・だが美桜が嫌なら辞める。」
急に真顔になる。
そんな言い方・・・そんな顔・・・ズルい・・・
『・・・嫌じゃ、ないです・・・』
煉「そうか!」
パァッと明るくなる。
和菓子屋さんに到着。
人気店なので行列が出来ている。
最後尾に並ぶと、肩から手が離れた。
『・・・・・』
ちょっとだけ、名残惜しく感じる
煉「どうした?」
『いえ!何も!!』
悟られない様に話題を変えよう!
『そういえば、柱になれたら私に言いたいことがあるって言ってましたよね?』
煉「!!うむ。・・・だが、まだ正式に柱に任命された訳ではないのでまだ言えんな!!」
『・・そうですか』
何の話だろう。。。
気になるなぁ
と、考えてたら、和菓子屋さんから知った顔が出てきた。
不「!!」
『実弥さん・・!』
煉「不死川!こんな所で奇遇だな!!」
不「・・オイ、名前で呼ぶなって言ったよなぁ?」
『そんな事言われましても、玄弥くんと区別つかないじゃないですか』
不「・・俺に弟なんかいねェ」
『え・・・』
兄弟なのに、何でそんな事言うんだろ・・・
ー君には弟なんて必要ないよ。僕さえいればー
ードクン!ー
『ッッ!!?』
急に胸が苦しくなって膝が折れる。
不煉「「!!?」」
煉獄さんと実弥さんが咄嗟に支えてくれたので倒れる事は回避された。
『だ、誰・・・?何・・・、怖い・・・』
私は呼吸が乱れ尋常じゃない汗が噴き出す。
今までに感じた事のない嫌悪感。
不「・・・・・」
煉「美桜!しっかりしろ!」
すぐ近くにいる煉獄さんの声がひどく遠く聞こえたーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日は煉獄さんが退院する日だ。
あれから2日に1回、千ちゃんと日替わりで蝶屋敷にお見舞いに行っていた。
その間に蝶屋敷に訪れる隊士さんや隠さんたちともお話する機会があって色んなお話を聞くことができた。
そういえば、隠の人に聞いたけど煉獄さんの怪我は二週間で退院できるような物ではなかったと・・・驚異の回復力だって怯えてたなぁ
私はお屋敷で煉獄さんの好物を作りながら帰りを待っている。
槇寿郎さんは煉獄さんが大怪我をしてから、また少し機嫌が悪い日が多くなってしまった。
・・・槇寿郎さんなりに心配してるのかな。
今日も、退院の日なのに朝からどこかに行ってしまった。。。
皆で退院お祝いしたかったのになぁ。
ふぅ、と溜息をついた時
煉「ただいま帰った!!」
煉獄さんのよく通る声が屋敷に響いた。
迎えに行った千ちゃんと一緒にお家の中に入ってくる。
煉獄さんは松葉杖をつきながらも蝶屋敷から歩いて帰って来たそうだ。
煉「入院中に身体が鈍ってしまったからな!良い運動になった!!」
・・・しのぶさんに怒られないといいけど・・・
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その日から毎日、町内を歩いたり座った状態で素振りをしたりと出来る範囲の鍛錬を繰り返していた煉獄さん。
見ているこっちはいつ怪我が悪化しないだろうかと冷や冷やしていたけど、本人はお構いなしだ。
お風呂上がりに包帯を巻くため、煉獄さんのお部屋に行く。
『煉獄さん?新しい包帯を持ってきました。開けますね?』
うむ、という返事を受けてお部屋に入る。
『足の具合はどうですか?』
煉「うむ!まだ本調子ではないが松葉杖がなくても町内を一周できる程には回復したぞ」
・・・ホントに驚異的な回復力・・・
『そうですか。それは凄いですね!でも、無理はしないでくださいね。煉獄さん。』
煉「・・・・・」
『?・・聞いてます?煉獄さ・・・』
煉「・・・・・」
『!!・・・杏寿郎さん・・・』
煉「うむ!わかった気をつけよう!!」
そう、二人きりの時は名前で呼ぶ約束だった・・・
そういう時は煉獄さん呼びには反応しないで無言でじっと見つめてくるんだよね。。。
私は周りの人に聞かれてないかその度にドキドキする。
煉獄さん、名前で呼ばれるの照れ臭いって言ってたけどもう普通に受け入れてるよね?
耐性つくの早くない??
煉「美桜、明日の予定はどうなってる?」
『え、私ですか?明日は特に何も予定はないですよ』
煉「そうか!ではまた一緒に町に行こう!」
『えっ』
煉「やっと松葉杖が外れたのでな。もう少し長い時間歩いてみようと思うのだが、折角だから美桜と散歩するのも良いかと思ってな。たまには昼飯を外で食べるのも良いだろう?」
『煉獄さんが良ければ・・・!』
煉「・・・・・・」
『・・杏寿郎さんが、良ければ、喜んで』
無言の圧力っ!
煉「うむ!決まりだな!!楽しみだ!!!」
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煉「では千寿郎、行ってくる!」
『千ちゃん、行ってきます!』
千「いってらっしゃい。兄上、くれぐれも無理はなさらないで下さいね」
千ちゃんに見送られながら、私と煉獄さんは町へ向かう。
煉獄さんはスタスタと歩いているけど・・・
最近松葉杖が取れた人の歩き方じゃないよね?
『・・煉獄さん、無理してませんか?』
煉「・・・・・・」
『れ、煉獄さん・・・?』
煉「・・・・・・」
無言でスタスタ行ってしまう。
え、まさか・・・
『・・杏寿郎さん・・・?』
くるりと振り返って
煉「うむ!無理はしていない!大丈夫だ!!」
えっ!外でも??
煉「・・・二人きりだろう?」
なっ何、その顔ー!!
色っぽい!!
そして今私の心の声読んだよね!!!?
はっ柱になるから!?
煉獄さんにもその不思議パワーが宿ったの??
煉「?どうした?」
『っ!いえ、何でも・・・』
まだ不思議パワーは宿ってなかったか・・
この先もし心を読まれることになったらマズイ・・・私のこの邪な心が煉獄さんにバレてしまう!!
内心冷や汗だらけのまま、定食屋さんに入った。
煉「俺はカツ丼をもらおう。美桜はどうする?」
お品書きを見る。
折角ご飯屋さんに来たんだから、普段お家では食べないのにしようかな・・・
あれ、こういうお店にしては珍しく洋食もある。
『・・あ、私このオムライスを』
煉「よし、わかった!」
煉獄さんが店員さんに注文してくれる。
煉「美桜は洋食が好きなのだな!」
『えっ、そういう訳じゃ・・・。う〜ん、そうなのかなぁ?』
前の私はそうだったのかもしれないなぁ。
煉「前に作ってくれたらいすかれーとはんばーぐも美味かったしな!」
『本当ですか?』
煉「うむ、是非また作って欲しい!」
『もちろん。・・・杏寿郎さんが食べたい時いつでも作りますよ』
キョロキョロ周りを伺ってから名前を呼ぶ。
こんな所誰かに見られたら死んでしまう・・・
しばらくして料理が運ばれてきた。
煉「美味い!」
店内に響く美味いコール
周りの視線が凄いよ・・・
私はすっかり慣れたけど、知らない人からしたら吃驚だよね。
私もオムライスをスプーンで掬って一口食べる。
『!美味しい・・!』
ケチャップライスの酸味と卵の甘さのバランスが良い。
パッと顔を上げると煉獄さんがニコニコして見てた。
煉「そうか!美味いか」
『はい。とっても美味しいです。きょ、杏寿郎さんも一口食べますか?』
煉「いいのか?」
はい、といって店員さんに新しいスプーンをもらおうと余所見をした時、右手を掴まれた。
『?』
なんだろう?と振り返った時には私の食べていたスプーンに乗ったオムライスを私の手を取ったまま煉獄さんが口に運んでいた。
『・・・・・・!!』
煉「・・うむ!美味いな!!」
店中の視線が刺さる!!!
煉獄さん、こんな事平気でする人だったっけ!?
はっ!!
私、このスプーンで食べるの・・・?
れれれれ煉獄さんと間接・・・っ!?
煉「・・どうした?」
『ファッ!?な、なんでも、ない、です・・』
そうだよね。
他意なんてない。
そうだ、煉獄さんはオープンな人だからそういうの気にしないんだ。
ここで私が気にしてたら負けだ!!
私は平然を装いながら食事を続けた。
煉「・・・・・・」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
食事を終えた私たちは定食屋さんを後にする。
『ごちそうさまでした!』
お会計をしてくれた煉獄さんにお礼を言う。
煉「うむ!もう少しブラブラしようか。どこか行きたい所はあるか?」
『えっ、急に言われましても・・・。あ、そうだ。千ちゃんが前に食べて美味しいって言ってたおはぎをお土産に買って行ってあげたいなぁ』
煉「千寿郎に土産か!いいな、行こう!!」
えっと、あのお店は確か・・・
煉「こっちだ!」
そう言って自然な流れで肩を抱かれる。
『へっえっ、あの・・・』
煉「君は目を離すとすぐ迷子になるからな!」
『いや、もう迷わないですよっ!こんな所知り合いに見られたら・・・』
煉「・・・困るか?」
『えっ、それは煉獄さんが』
煉「・・・・・・」
『だっ、だから杏寿郎さんの方が困るんじゃ・・・』
肩を抱かれて名前呼びって恋人同士みたいじゃない!!
煉獄さんの方が絶対知り合いに会う確率高いんだから変な誤解を生む前に辞めた方がいいと思うのだけれど・・・
煉「俺は別に困らないが」
『・・・・・・』
煉「・・だが美桜が嫌なら辞める。」
急に真顔になる。
そんな言い方・・・そんな顔・・・ズルい・・・
『・・・嫌じゃ、ないです・・・』
煉「そうか!」
パァッと明るくなる。
和菓子屋さんに到着。
人気店なので行列が出来ている。
最後尾に並ぶと、肩から手が離れた。
『・・・・・』
ちょっとだけ、名残惜しく感じる
煉「どうした?」
『いえ!何も!!』
悟られない様に話題を変えよう!
『そういえば、柱になれたら私に言いたいことがあるって言ってましたよね?』
煉「!!うむ。・・・だが、まだ正式に柱に任命された訳ではないのでまだ言えんな!!」
『・・そうですか』
何の話だろう。。。
気になるなぁ
と、考えてたら、和菓子屋さんから知った顔が出てきた。
不「!!」
『実弥さん・・!』
煉「不死川!こんな所で奇遇だな!!」
不「・・オイ、名前で呼ぶなって言ったよなぁ?」
『そんな事言われましても、玄弥くんと区別つかないじゃないですか』
不「・・俺に弟なんかいねェ」
『え・・・』
兄弟なのに、何でそんな事言うんだろ・・・
ー君には弟なんて必要ないよ。僕さえいればー
ードクン!ー
『ッッ!!?』
急に胸が苦しくなって膝が折れる。
不煉「「!!?」」
煉獄さんと実弥さんが咄嗟に支えてくれたので倒れる事は回避された。
『だ、誰・・・?何・・・、怖い・・・』
私は呼吸が乱れ尋常じゃない汗が噴き出す。
今までに感じた事のない嫌悪感。
不「・・・・・」
煉「美桜!しっかりしろ!」
すぐ近くにいる煉獄さんの声がひどく遠く聞こえたーーーーーーーーーーーーーーーーーーー