療養と転機
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今夜はいよいよ例の任務の日ーーー
朝から私は物凄く緊張していた
きっと今までで一番危険な任務なんだろうな・・・
とにかく無事に帰ってきて欲しい
任務は蜜璃ちゃんも同行するらしい。それを聞いた私は余計にパニックになった
心配が2倍になった!!!
どうかどうか、二人が無事に帰ってきます様に!!!
私は神社に来て今日3回目のお参りをしていた。
今の私には神様に祈ることしか出来ない・・・
煉獄さんに会いたい・・・
私は朝からとにかく煉獄さんに会うのを避けていた。
私のこの動揺がもし煉獄さんに伝染してしまったら大変だ。煉獄さんの声が聞こえる度に私はお屋敷の中を逃げ回っていた。
槇寿郎さんのお部屋に逃げ込んだら
槇「うっとおしい!!暗くなるまで外に出てろ!!」
と怒られた。
さらに
槇「暗くなる前に戻ってこないと承知しないぞ」
と低めに脅された。
この矛盾。どうしたら良いのよ・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
煉「千寿郎!」
千「はい、兄上?」
煉「朝からずっと美桜の姿が見えないのだが?」
千「ああ、美桜さんは外出されましたよ」
煉「どこにだ!?」
千「さぁ・・・暗くなる前に戻ってくるとは言っていましたが」
煉「・・・そうか」
今日はいよいよ十二鬼月の疑いのある鬼を退治する日だ。
柱に近づくための大事な任務でもあるー
俺が柱になれば、今以上に美桜を守ってやれる。
幼き頃の母上の約束と共に、美桜を守りたいという気持ちが日に日に増していくー
任務に行く前に
美桜の顔が見たい。
美桜の声が聞きたかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どうしよう・・・
27回目のお祈りを終えて、私は神社の境内に立ち尽くしていた。
お参りを続けている内に気持ちが落ち着くと思っていたけど、不安が増すだけだという事に気付いた・・・
お家に戻る?
でも帰ると煉獄さんに会っちゃう!
・・・煉獄さんに会いたい・・・
会ってちゃんと、いってらっしゃいって笑顔で送り出したい・・・
でも、出来る自信がないーーーーー
涙がジワジワ溢れ出す。
私は何がしたいのーーーーーーーーー
下を向いていた私の視線に誰かの足元が見えた。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
顔を上げた私の目の前にいたのはーーー
『・・・義勇さん?』
冨「・・・・・・」
『・・・・・・』
冨「・・・・・・」
『・・・・え、あの・・・』
冨「・・・行くぞ」
えっ!?
どこに???
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
それから、スタスタ歩く義勇さんの後を追うと定食屋さんに着いた。
そこで二人で並んで座っている。
『・・・??あの、これは・・・?』
どういう状況??
冨「鮭大根を二つ」
はぁ?
店員さんがはいよ!と元気な声で受ける。
ああ、注文したのね。
というか、私の分も??
冨「・・・心配するな」
『えっ??』
冨「煉獄とは何度か任務で一緒になった。あいつは簡単には死なん」
『・・・・・・』
そっか、今日が煉獄さんの任務なの知ってたんだ・・・
『・・・分かってます。煉獄さんがとっても強いのも。信じていない訳じゃないんです・・・私が、私の覚悟が足りないんです』
冨「・・・・・・」
しばらく沈黙が続く。
店員さんがおまちどうさま!といって鮭大根が置かれる。
冨「・・・俺なら」
『・・・?』
冨「俺なら、大事な任務の前に、大事な人に挨拶できないのは辛いと思う」
ー二度と会えなくなるかもしれないからー
『・・・・・・』
もし、今日煉獄さんを避けて、このまま会えなくなったら?
私は、自分の行動をきっと責める・・・
『・・・ありがとうございますっ・・義勇さん』
たまらなく煉獄さんに会いたくなった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
食事の後、義勇さんは任務のために行ってしまった。
私は、煉獄さんにちゃんと「いってらっしゃい」を言う為にお屋敷に戻ろうと歩いていた。
・・・けど、中々覚悟が決まらない・・・
ふと、横の路地が目に入る。
ーいつもと違う道を歩いてみるとか、そう言う所から意識してみると良いのでは?ー
私は、路地に足を向けた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は夜の任務に備え、自室で帝都の地図を広げ作戦を練っていた。
ー今日は俺が皆を纏めなければならないー
今までも何度か纏め役を買って出た事はある。
だが、今回は十二鬼月が相手かもしれない。
念には念をと、何度も確認をする。
ーーー美桜はまだ戻らないかーーー
今日はこのまま会えないのか・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
路地に入った私は直ぐ後悔した。
治安悪い!!!
まだ昼間なのにっ!!
路上でお酒を飲む男の人、喧嘩をしてる人、博打をしてる人・・・
入る所間違えたーーー!!!
回れ右をして逃げようとする。ーと、
男1「おい、お嬢ちゃん何で逃げるの〜?」
男2「失礼だろ〜」
肩を掴まれる。
お酒臭い!!酔っ払いだ!!!
『ごっごめんなさい!道を間違えてしまいました』
男1「何、迷子??」
男2「俺たちが送ってあげるよ」
男3「俺たちに付き合ってくれた後でなぁ」
えー!怖い怖い!!
何で、私こんな事ばっかりなの??
男の一人が私の腕を掴んで引っ張る。
『いっ・・・』
痛い。痛いよ。
誰か、助けて
煉獄さんーーーー
固く目を瞑ると、私の肩と腕にあった手の感触がなくなる。
『・・・??』
そっと目を開けると、私に絡んでた男の人は地に倒れていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
隊服に着替え、任務に備える。
もうじき、家を出る時刻だーー。
やはり、美桜には会えないか・・・
半ば諦めていた所に、家の直ぐ外から声が聞こえる
?「っこの、いい加減にしろっ!!」
『嫌ですっ・・・ちょっと・・』
煉「!!」
美桜の声だ!!
悪漢に襲われている!?
慌てて外に飛び出した
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
煉「何をしている!!!」
美桜のそばにいる男の手を力一杯捻りあげる。
?「っつ!!!」
『えっ!?』
煉「美桜!大丈夫か!?この男に何かされたのか!」
血相を変えて飛び出してきた俺に美桜は驚いた顔をする。
『・・・煉獄さん』
やっと美桜の顔が見られた
『手を離してくださいっ!』
何と!!
悪漢の手を離せというのか?
煉「何を言う!この者は美桜を襲った悪党だろう!!警察に突き出して然るべき処罰を受ける必要がある!!!」
?「はあ?テメェ何言っていやがる」
聞き覚えのある悪党の声に振り返る。
煉「!!不死川殿!」
なんと、美桜を襲っていたのは不死川殿だった。
不「誰が襲うか!こんなチンチクリンを!!」
『っ!!チンチクリン!?』
一体、何がどうなっているのだ!?ーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
もうお分かりだとは思いますが、悪漢に襲われた所を助けてくれたのは偶然居合わせた不死川さんだった。
家の前まで送ってくれ、そのまま立ち去ろうとした不死川さんを私が引き止めていた所に煉獄さんが飛び出してきたのだ。
煉「申し訳ない!!俺の早とちりだった!!!この通りだ!!!」
煉獄さんは不死川さんに頭を下げる。
不死川さんはチッと舌打ちして、
不「あんまりコイツをウロチョロさせんな」
と言って帰っていった。
そう、帰ってしまった。。。
私は、煉獄さんと二人になってしまった・・・
『・・・・・・』
煉「・・・・・・」
二人の間に沈黙が流れる。
ちゃんと、言わないと・・・
中々言葉が出せずにいると、急に視界が暗くなる。
『・・・・・・!!』
私は煉獄さんに抱きしめられていた。
『・・・・・』
煉「・・・美桜・・・やっと会えた」
『〜っ!!』
煉「俺はそろそろ任務に出る。今までで一番大きな任務だ」
『・・・はい』
煉「柱になるための大きな機会だ」
『・・・はい』
煉「無傷では戻れぬかもしれん。もし、この先、柱になったら更に過酷な任務が待ち受けているだろう」
『・・・はい』
煉「美桜を不安にさせてしまうと思う。だが・・・美桜には待っていて欲しい」
『・・・・・・』
煉「美桜が家にいて、俺の帰りを待ってくれているだけで俺は頑張れる」
『・・・煉獄さん・・・』
煉「美桜。もし俺が柱になれたら、伝えたい事がある。その時が来たら聞いてもらえないだろうか」
『・・・・・・』
私は黙って頷く。
暫くすると、煉獄さんの腕が離れていく。
煉「では、行って参る」
煉獄さんが歩き出す。
『・・・煉獄さん!!』
煉獄さんが振り返る。
私は、今の私に出来る精一杯の笑顔で
『・・・いってらっしゃい!!煉獄さんの好きなさつまいものお味噌汁、作って待ってますね』
煉獄さんが嬉しそうに笑うーーーーーーーー
それだけで、心が満たされる思いになった。
朝から私は物凄く緊張していた
きっと今までで一番危険な任務なんだろうな・・・
とにかく無事に帰ってきて欲しい
任務は蜜璃ちゃんも同行するらしい。それを聞いた私は余計にパニックになった
心配が2倍になった!!!
どうかどうか、二人が無事に帰ってきます様に!!!
私は神社に来て今日3回目のお参りをしていた。
今の私には神様に祈ることしか出来ない・・・
煉獄さんに会いたい・・・
私は朝からとにかく煉獄さんに会うのを避けていた。
私のこの動揺がもし煉獄さんに伝染してしまったら大変だ。煉獄さんの声が聞こえる度に私はお屋敷の中を逃げ回っていた。
槇寿郎さんのお部屋に逃げ込んだら
槇「うっとおしい!!暗くなるまで外に出てろ!!」
と怒られた。
さらに
槇「暗くなる前に戻ってこないと承知しないぞ」
と低めに脅された。
この矛盾。どうしたら良いのよ・・・
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煉「千寿郎!」
千「はい、兄上?」
煉「朝からずっと美桜の姿が見えないのだが?」
千「ああ、美桜さんは外出されましたよ」
煉「どこにだ!?」
千「さぁ・・・暗くなる前に戻ってくるとは言っていましたが」
煉「・・・そうか」
今日はいよいよ十二鬼月の疑いのある鬼を退治する日だ。
柱に近づくための大事な任務でもあるー
俺が柱になれば、今以上に美桜を守ってやれる。
幼き頃の母上の約束と共に、美桜を守りたいという気持ちが日に日に増していくー
任務に行く前に
美桜の顔が見たい。
美桜の声が聞きたかった。
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どうしよう・・・
27回目のお祈りを終えて、私は神社の境内に立ち尽くしていた。
お参りを続けている内に気持ちが落ち着くと思っていたけど、不安が増すだけだという事に気付いた・・・
お家に戻る?
でも帰ると煉獄さんに会っちゃう!
・・・煉獄さんに会いたい・・・
会ってちゃんと、いってらっしゃいって笑顔で送り出したい・・・
でも、出来る自信がないーーーーー
涙がジワジワ溢れ出す。
私は何がしたいのーーーーーーーーー
下を向いていた私の視線に誰かの足元が見えた。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
顔を上げた私の目の前にいたのはーーー
『・・・義勇さん?』
冨「・・・・・・」
『・・・・・・』
冨「・・・・・・」
『・・・・え、あの・・・』
冨「・・・行くぞ」
えっ!?
どこに???
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
それから、スタスタ歩く義勇さんの後を追うと定食屋さんに着いた。
そこで二人で並んで座っている。
『・・・??あの、これは・・・?』
どういう状況??
冨「鮭大根を二つ」
はぁ?
店員さんがはいよ!と元気な声で受ける。
ああ、注文したのね。
というか、私の分も??
冨「・・・心配するな」
『えっ??』
冨「煉獄とは何度か任務で一緒になった。あいつは簡単には死なん」
『・・・・・・』
そっか、今日が煉獄さんの任務なの知ってたんだ・・・
『・・・分かってます。煉獄さんがとっても強いのも。信じていない訳じゃないんです・・・私が、私の覚悟が足りないんです』
冨「・・・・・・」
しばらく沈黙が続く。
店員さんがおまちどうさま!といって鮭大根が置かれる。
冨「・・・俺なら」
『・・・?』
冨「俺なら、大事な任務の前に、大事な人に挨拶できないのは辛いと思う」
ー二度と会えなくなるかもしれないからー
『・・・・・・』
もし、今日煉獄さんを避けて、このまま会えなくなったら?
私は、自分の行動をきっと責める・・・
『・・・ありがとうございますっ・・義勇さん』
たまらなく煉獄さんに会いたくなった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
食事の後、義勇さんは任務のために行ってしまった。
私は、煉獄さんにちゃんと「いってらっしゃい」を言う為にお屋敷に戻ろうと歩いていた。
・・・けど、中々覚悟が決まらない・・・
ふと、横の路地が目に入る。
ーいつもと違う道を歩いてみるとか、そう言う所から意識してみると良いのでは?ー
私は、路地に足を向けた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は夜の任務に備え、自室で帝都の地図を広げ作戦を練っていた。
ー今日は俺が皆を纏めなければならないー
今までも何度か纏め役を買って出た事はある。
だが、今回は十二鬼月が相手かもしれない。
念には念をと、何度も確認をする。
ーーー美桜はまだ戻らないかーーー
今日はこのまま会えないのか・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
路地に入った私は直ぐ後悔した。
治安悪い!!!
まだ昼間なのにっ!!
路上でお酒を飲む男の人、喧嘩をしてる人、博打をしてる人・・・
入る所間違えたーーー!!!
回れ右をして逃げようとする。ーと、
男1「おい、お嬢ちゃん何で逃げるの〜?」
男2「失礼だろ〜」
肩を掴まれる。
お酒臭い!!酔っ払いだ!!!
『ごっごめんなさい!道を間違えてしまいました』
男1「何、迷子??」
男2「俺たちが送ってあげるよ」
男3「俺たちに付き合ってくれた後でなぁ」
えー!怖い怖い!!
何で、私こんな事ばっかりなの??
男の一人が私の腕を掴んで引っ張る。
『いっ・・・』
痛い。痛いよ。
誰か、助けて
煉獄さんーーーー
固く目を瞑ると、私の肩と腕にあった手の感触がなくなる。
『・・・??』
そっと目を開けると、私に絡んでた男の人は地に倒れていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
隊服に着替え、任務に備える。
もうじき、家を出る時刻だーー。
やはり、美桜には会えないか・・・
半ば諦めていた所に、家の直ぐ外から声が聞こえる
?「っこの、いい加減にしろっ!!」
『嫌ですっ・・・ちょっと・・』
煉「!!」
美桜の声だ!!
悪漢に襲われている!?
慌てて外に飛び出した
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
煉「何をしている!!!」
美桜のそばにいる男の手を力一杯捻りあげる。
?「っつ!!!」
『えっ!?』
煉「美桜!大丈夫か!?この男に何かされたのか!」
血相を変えて飛び出してきた俺に美桜は驚いた顔をする。
『・・・煉獄さん』
やっと美桜の顔が見られた
『手を離してくださいっ!』
何と!!
悪漢の手を離せというのか?
煉「何を言う!この者は美桜を襲った悪党だろう!!警察に突き出して然るべき処罰を受ける必要がある!!!」
?「はあ?テメェ何言っていやがる」
聞き覚えのある悪党の声に振り返る。
煉「!!不死川殿!」
なんと、美桜を襲っていたのは不死川殿だった。
不「誰が襲うか!こんなチンチクリンを!!」
『っ!!チンチクリン!?』
一体、何がどうなっているのだ!?ーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
もうお分かりだとは思いますが、悪漢に襲われた所を助けてくれたのは偶然居合わせた不死川さんだった。
家の前まで送ってくれ、そのまま立ち去ろうとした不死川さんを私が引き止めていた所に煉獄さんが飛び出してきたのだ。
煉「申し訳ない!!俺の早とちりだった!!!この通りだ!!!」
煉獄さんは不死川さんに頭を下げる。
不死川さんはチッと舌打ちして、
不「あんまりコイツをウロチョロさせんな」
と言って帰っていった。
そう、帰ってしまった。。。
私は、煉獄さんと二人になってしまった・・・
『・・・・・・』
煉「・・・・・・」
二人の間に沈黙が流れる。
ちゃんと、言わないと・・・
中々言葉が出せずにいると、急に視界が暗くなる。
『・・・・・・!!』
私は煉獄さんに抱きしめられていた。
『・・・・・』
煉「・・・美桜・・・やっと会えた」
『〜っ!!』
煉「俺はそろそろ任務に出る。今までで一番大きな任務だ」
『・・・はい』
煉「柱になるための大きな機会だ」
『・・・はい』
煉「無傷では戻れぬかもしれん。もし、この先、柱になったら更に過酷な任務が待ち受けているだろう」
『・・・はい』
煉「美桜を不安にさせてしまうと思う。だが・・・美桜には待っていて欲しい」
『・・・・・・』
煉「美桜が家にいて、俺の帰りを待ってくれているだけで俺は頑張れる」
『・・・煉獄さん・・・』
煉「美桜。もし俺が柱になれたら、伝えたい事がある。その時が来たら聞いてもらえないだろうか」
『・・・・・・』
私は黙って頷く。
暫くすると、煉獄さんの腕が離れていく。
煉「では、行って参る」
煉獄さんが歩き出す。
『・・・煉獄さん!!』
煉獄さんが振り返る。
私は、今の私に出来る精一杯の笑顔で
『・・・いってらっしゃい!!煉獄さんの好きなさつまいものお味噌汁、作って待ってますね』
煉獄さんが嬉しそうに笑うーーーーーーーー
それだけで、心が満たされる思いになった。