柱と梁
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私に・・・隠された力?
『・・・?』
何も思い当たらなくて、困ってお館様を見る。
お館様は優しく微笑むと
館「美桜は今までに二度 鬼に遭遇しているよね?」
『・・・はい』
館「その時に感じた事があったら教えてくれないかな」
・・・鬼との遭遇で感じたこと?
『・・・とにかく、恐怖しか・・あとは無我夢中で・・すみません』
求められている答が返せなくて申し訳ない気持ちになる。
きっと、何かもっと違うことを聞こうとしているのだろうけど、全然分からない
し「・・・お館様。美桜さんは記憶障害をおこしていて、未だに戻ってはおりません。」
館「うん でも戻りつつあるのではないかな」
『っ!?』
館「杏寿郎、行冥。君たちは美桜が斬った鬼を見ているよね。その時の様子を教えてくれるかい?」
煉「・・・俺は、美桜が斬った場面を直接見てはいませんが・・・頸を斬られても日輪刀でない限り鬼を滅する事はできません。事実、頸が落ちた状態で鬼は生きていました。」
ですが、と言葉を続ける
煉「生きているはずの鬼は硬直したように動けなくなっていました。普通、鬼は死んでいなければ自分で頸をつけて復活する事が出来るはずなのに、それをしていなかった。」
不「・・どういう事だ、そりゃあ」
悲「・・・昨晩私が駆けつけた時、鬼は頸から腕を生やし美桜に向かっていました。その時に美桜から風が巻き起こった様な錯覚が起こり、気がつけば鬼は硬直状態でした」
し「鬼が、硬直状態になる・・・」
宇「それが美桜の隠された力って事か」
富「・・・・・・」
二つの話をまとめると、私の不思議な力というのはそういう事になる。
館「そう その様な力は今まで鬼殺隊の誰も持っていなかった
もし本当に鬼の動きを封じる力があるのなら鬼舞辻を討つ事に役立てるかもしれない」
煉「!!!」
煉獄さんが動揺した様に反応する。
しのぶさんも、浮かない顔になり
し「それは・・・美桜さんに鬼殺隊に入って戦って欲しいという意味でしょうか?」
『!?』
館「それは私が決めることではないよ 鬼殺隊として鬼と戦って欲しい訳ではないんだ」
館「美桜の能力の仕組みが分かれば、我々の戦いに応用できるかもしれないと思ってね」
館「そして美桜はまだ記憶の全てを取り戻した訳ではない 恐らく記憶が戻れば美桜も自分の力の使い方を思い出す事ができると私は信じている」
悲「・・それを、我々に伝えた事の真意は?」
館「美桜の能力は鬼舞辻にとって都合の悪い物だ 何らかの形で美桜の事が奴らに知られると美桜が狙われることになるだろう」
館「柱の皆には、美桜が記憶を取り戻すまで協力して守って欲しい お願いできるかな?」
柱「「「「「御意!」」」」」
館「美桜」
『はいっ』
館「急に呼びつけてしまって悪かったね 美桜には柱と柱を繋ぐ梁になって欲しいと考えていてね」
『梁・・・ですか?』
お館様はうん、と言って。
それから
館「大丈夫 心配しなくても会議が終われば杏寿郎のもとに帰っていいからね」
『あ・・・』
私が心配してたこと・・・
このまま、どこか違う場所に保護されてしまうんじゃないかって・・・煉獄さんにはもう会えなくなってしまうんじゃないかって
・・・やっぱりこの方は凄い人なんだ・・・
『あの、ありがとうございます。まだ正直、私にそんな力があるのかわからないんですけど・・・でも、もしそうなら私は』
『・・・皆さんの力になりたいです』
真っ直ぐ、お館様に伝える
柱の人達も、煉獄さんも驚いた顔で見てる
館「うん ありがとう」
そうしてお館様は退出していったーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
宇「なぁ、美桜」
『はい?』
宇「さっきのお館様の話だと、やっぱりお前柱の側にいた方がいいんじゃねぇの?」
『・・・え』
し「宇髄さん」
宇「だってそうだろ?煉獄んとこにいても結局鬼に襲われちまうんだ。だったら俺んとこ来いよ」
煉「っ!・・・」
煉獄さんは悔しそうに俯いてしまう・・・
そんな顔しないで
『ちっ違います!槇寿郎さんも千ちゃんも止めていたのに私が無理矢理外に出たんです!』
宇「煉獄、お前はどう思う?美桜を守り抜けんのか?」
煉「・・・俺は・・・」
『大丈夫です!大丈夫なんです!!宇髄さんさっきの話聞いてました?煉獄さんは今度の任務に成功したら柱になれるんですよ!だから何の問題もありませんっ!』
私は超早口で捲し立てる。
すると、
宇「・・・ブハッ」
大声で笑い出す宇髄さん。
しのぶさんも肩震えてるけど・・何?
宇「冗談だよ!冗談!!ちょっとからかってやっただけだ。まぁ美桜の気持ちはよーく分かったぜ」
『・・・?・・・ッ!!』
し「そうですね。美桜さんは煉獄さんと離れ離れになりたくないという事はよく分かりました」
顔から火が出るくらい恥ずかしくなる。
私は・・・みんなの前で何て発言を!!!
恥ずかしくて煉獄さんを見れないよ
悲「・・胡蝶と宇髄はすでに面識がある様だな。美桜、今後の事も考えて他の柱の顔と名前を覚えて行った方が良い。」
『・・・はい。悲鳴嶼さん。あっ、改めて昨晩は助けていただいてありがとうございました!』
悲鳴嶼さんはうむ。と言って
悲「不死川、冨岡。お前たちも挨拶をしてから帰れ」
不死川さんがチッと言いながら
不「不死川実弥だァ・・・さっきは悪かったなァ」
気まずそうに自己紹介してくれる。
『あっ、こちらこそ。服引っ張っちゃってごめんなさい。美桜です。』
頭をペコっと下げる。
それから、少し離れた場所にいる冨岡さんの所へ行く。
『あの・・・美桜です。よろしくお願いします。』
冨「冨岡義勇だ」
『はい、冨岡さん』
冨「・・・・・」
え、名前呼んだけど反応ない。。。
・・あ、もしかして
『・・義勇さん?』
冨「っ!?」
バッとこっちを見る。
やっぱり、下の名前で呼ばれたい派なんだ!
私の義勇さん呼びに他の柱も反応する。
不「おい冨岡お前どういうつもりだァ」
宇「ホントだぜ。美桜に色目使ってんのか?」
し「ムッツリ柱さん?美桜さんに変な気を起こさないでくださいね?」
冨「!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
帰りは隠の人が送ってくれるみたい。
私と煉獄さんを背負う担当の隠の人がやってきて、
隠「では、私が運ばせていただきます」
『はい、よろしくお願いします。あ、重たかったら言ってくださいね』
やっぱり男の人におんぶされるの少し恥ずかしいなぁ。
隠「(カッ可愛いなぁ〜)いえ!どこまででも運べますよ!はっ!?」
煉獄さんが隠の人を睨んでる・・・なんで?
煉「くれぐれも、よろしく頼む!」
隠「はっはい!!(変な気起こしてすみません!)」
隠の人が変わるたびにそんなやり取りが続いて、私たちは煉獄家に帰っていった。
『・・・?』
何も思い当たらなくて、困ってお館様を見る。
お館様は優しく微笑むと
館「美桜は今までに二度 鬼に遭遇しているよね?」
『・・・はい』
館「その時に感じた事があったら教えてくれないかな」
・・・鬼との遭遇で感じたこと?
『・・・とにかく、恐怖しか・・あとは無我夢中で・・すみません』
求められている答が返せなくて申し訳ない気持ちになる。
きっと、何かもっと違うことを聞こうとしているのだろうけど、全然分からない
し「・・・お館様。美桜さんは記憶障害をおこしていて、未だに戻ってはおりません。」
館「うん でも戻りつつあるのではないかな」
『っ!?』
館「杏寿郎、行冥。君たちは美桜が斬った鬼を見ているよね。その時の様子を教えてくれるかい?」
煉「・・・俺は、美桜が斬った場面を直接見てはいませんが・・・頸を斬られても日輪刀でない限り鬼を滅する事はできません。事実、頸が落ちた状態で鬼は生きていました。」
ですが、と言葉を続ける
煉「生きているはずの鬼は硬直したように動けなくなっていました。普通、鬼は死んでいなければ自分で頸をつけて復活する事が出来るはずなのに、それをしていなかった。」
不「・・どういう事だ、そりゃあ」
悲「・・・昨晩私が駆けつけた時、鬼は頸から腕を生やし美桜に向かっていました。その時に美桜から風が巻き起こった様な錯覚が起こり、気がつけば鬼は硬直状態でした」
し「鬼が、硬直状態になる・・・」
宇「それが美桜の隠された力って事か」
富「・・・・・・」
二つの話をまとめると、私の不思議な力というのはそういう事になる。
館「そう その様な力は今まで鬼殺隊の誰も持っていなかった
もし本当に鬼の動きを封じる力があるのなら鬼舞辻を討つ事に役立てるかもしれない」
煉「!!!」
煉獄さんが動揺した様に反応する。
しのぶさんも、浮かない顔になり
し「それは・・・美桜さんに鬼殺隊に入って戦って欲しいという意味でしょうか?」
『!?』
館「それは私が決めることではないよ 鬼殺隊として鬼と戦って欲しい訳ではないんだ」
館「美桜の能力の仕組みが分かれば、我々の戦いに応用できるかもしれないと思ってね」
館「そして美桜はまだ記憶の全てを取り戻した訳ではない 恐らく記憶が戻れば美桜も自分の力の使い方を思い出す事ができると私は信じている」
悲「・・それを、我々に伝えた事の真意は?」
館「美桜の能力は鬼舞辻にとって都合の悪い物だ 何らかの形で美桜の事が奴らに知られると美桜が狙われることになるだろう」
館「柱の皆には、美桜が記憶を取り戻すまで協力して守って欲しい お願いできるかな?」
柱「「「「「御意!」」」」」
館「美桜」
『はいっ』
館「急に呼びつけてしまって悪かったね 美桜には柱と柱を繋ぐ梁になって欲しいと考えていてね」
『梁・・・ですか?』
お館様はうん、と言って。
それから
館「大丈夫 心配しなくても会議が終われば杏寿郎のもとに帰っていいからね」
『あ・・・』
私が心配してたこと・・・
このまま、どこか違う場所に保護されてしまうんじゃないかって・・・煉獄さんにはもう会えなくなってしまうんじゃないかって
・・・やっぱりこの方は凄い人なんだ・・・
『あの、ありがとうございます。まだ正直、私にそんな力があるのかわからないんですけど・・・でも、もしそうなら私は』
『・・・皆さんの力になりたいです』
真っ直ぐ、お館様に伝える
柱の人達も、煉獄さんも驚いた顔で見てる
館「うん ありがとう」
そうしてお館様は退出していったーーーー
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宇「なぁ、美桜」
『はい?』
宇「さっきのお館様の話だと、やっぱりお前柱の側にいた方がいいんじゃねぇの?」
『・・・え』
し「宇髄さん」
宇「だってそうだろ?煉獄んとこにいても結局鬼に襲われちまうんだ。だったら俺んとこ来いよ」
煉「っ!・・・」
煉獄さんは悔しそうに俯いてしまう・・・
そんな顔しないで
『ちっ違います!槇寿郎さんも千ちゃんも止めていたのに私が無理矢理外に出たんです!』
宇「煉獄、お前はどう思う?美桜を守り抜けんのか?」
煉「・・・俺は・・・」
『大丈夫です!大丈夫なんです!!宇髄さんさっきの話聞いてました?煉獄さんは今度の任務に成功したら柱になれるんですよ!だから何の問題もありませんっ!』
私は超早口で捲し立てる。
すると、
宇「・・・ブハッ」
大声で笑い出す宇髄さん。
しのぶさんも肩震えてるけど・・何?
宇「冗談だよ!冗談!!ちょっとからかってやっただけだ。まぁ美桜の気持ちはよーく分かったぜ」
『・・・?・・・ッ!!』
し「そうですね。美桜さんは煉獄さんと離れ離れになりたくないという事はよく分かりました」
顔から火が出るくらい恥ずかしくなる。
私は・・・みんなの前で何て発言を!!!
恥ずかしくて煉獄さんを見れないよ
悲「・・胡蝶と宇髄はすでに面識がある様だな。美桜、今後の事も考えて他の柱の顔と名前を覚えて行った方が良い。」
『・・・はい。悲鳴嶼さん。あっ、改めて昨晩は助けていただいてありがとうございました!』
悲鳴嶼さんはうむ。と言って
悲「不死川、冨岡。お前たちも挨拶をしてから帰れ」
不死川さんがチッと言いながら
不「不死川実弥だァ・・・さっきは悪かったなァ」
気まずそうに自己紹介してくれる。
『あっ、こちらこそ。服引っ張っちゃってごめんなさい。美桜です。』
頭をペコっと下げる。
それから、少し離れた場所にいる冨岡さんの所へ行く。
『あの・・・美桜です。よろしくお願いします。』
冨「冨岡義勇だ」
『はい、冨岡さん』
冨「・・・・・」
え、名前呼んだけど反応ない。。。
・・あ、もしかして
『・・義勇さん?』
冨「っ!?」
バッとこっちを見る。
やっぱり、下の名前で呼ばれたい派なんだ!
私の義勇さん呼びに他の柱も反応する。
不「おい冨岡お前どういうつもりだァ」
宇「ホントだぜ。美桜に色目使ってんのか?」
し「ムッツリ柱さん?美桜さんに変な気を起こさないでくださいね?」
冨「!!」
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帰りは隠の人が送ってくれるみたい。
私と煉獄さんを背負う担当の隠の人がやってきて、
隠「では、私が運ばせていただきます」
『はい、よろしくお願いします。あ、重たかったら言ってくださいね』
やっぱり男の人におんぶされるの少し恥ずかしいなぁ。
隠「(カッ可愛いなぁ〜)いえ!どこまででも運べますよ!はっ!?」
煉獄さんが隠の人を睨んでる・・・なんで?
煉「くれぐれも、よろしく頼む!」
隠「はっはい!!(変な気起こしてすみません!)」
隠の人が変わるたびにそんなやり取りが続いて、私たちは煉獄家に帰っていった。