柱と梁
空欄の場合は「美桜」になります。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
今晩も、煉獄さんは帰らないんだな・・・
2、3日帰らないのはいつもの事だけど、それでもやっぱり心配になる。
煉獄さんは滅多に怪我をしないから、本当に強いんだと思う。
階級も上がったって喜んでたし
でも、いつ帰ってくるか分からないっていうのは凄く不安だ・・・
空を見上げると、星が見える。
『・・今はどこにいるのかなぁ』
月が見えないな。
今日は新月だ
ーーー知ってるか?新月に願い事をすると叶うんだってよーーー
え、誰?
誰が言った言葉だろう??
ーーー新月の願い事は口にしないでこっそり願わないと叶わねぇよ?ーーー
まただ。
『・・・願いごと・・・』
『・・・・・・・・・・』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーガタン!ーー
なんだろう?
何かが倒れる音がした。
急いで戸締りをして廊下に出ると千ちゃんも部屋から飛び出してきた。
千「美桜さん!大丈夫ですか?」
『私は何ともないよ。さっきの音、何だろう?』
千「・・・もしかしたら、父上の部屋の方かもしれません」
二人で槇寿郎さんの部屋へ急ぐ。
千「父上、先程大きな音がしましたが何かありましたか?」
・・・・・・
返事がない。
寝てるのかな?
二人で顔を見合わせて、襖に手をかける。
千「・・・父上、開けますよ?」
そっと襖を開けた。
千「!!父上っ!!!」
そこには倒れた槇寿郎さんの姿が・・・
慌てて駆け寄る。
ー顔が真っ青だー
只事じゃない事態に緊張が走る。
千「父上・・・どうしてっ・・」
千ちゃんは今にも泣きそうな顔をしている。
槇「・・・っ」
『!!槇寿郎さん!』
意識が戻ったみたいだ
『大丈夫ですか?』
慌てて抱き起こすが相変わらず顔は真っ青だ。
槇「・・俺に、構うな・・向こうにいってろ」
千「!!」
千ちゃんの手を振り払う。
『何言ってるんですか!そんな青い顔をして放って置ける訳がないでしょう!』
槇寿郎さんは気まずそうに顔を逸らす。
槇「・・薬が切れただけだ。一晩乗り切れば何とでもなる」
わかったらお前らはもう寝ろと言う。
薬、、?
どこか体が悪かったって事?
そういえば、数ヶ月前にお酒を買いに行くと言って出かけたのに手ぶらで帰って来てた事があった。。。
『もしかして、前からお医者様に罹っていたのですか?』
千「父上・・・どうして」
言ってくださらなかったのですかと悲しそうに零す。
千ちゃん・・・不安だよね。
お母さんを亡くして、その上お父さんまで病気なんて知ったら。。。
煉獄さんがいない今、私が何とかしなくちゃー
『わかりました。私がお薬を貰ってきます』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
槇千「「!!?」」
槇寿郎さんの手にあった薬の入っていた袋を取り上げそのまま部屋を出て行こうとする。
槇「ま、待て!!」
千「美桜さん!!」
二人に引き留められ振り返る。
『何ですか?』
千「どっ何処に行かれるおつもりですかっ?」
『・・・この前、千ちゃんを診てくださったお医者様のところに行って、ここに書かれているお薬を貰ってきます。』
槇「何を・・・こんな時間に小娘が外に出るなど許さんぞ・・!」
大声を出した槇寿郎さんは苦しそうに胸をおさえる。
『・・・そんな姿見せられて、朝までじっとしていられません。すぐに戻ります』
私は千ちゃんの制止を聞かず部屋を飛び出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はぁっ
はぁっ
私は夜の町を一人走っている
手にはしのぶさんから返して貰った刀を握りしめている。
・・・一応、何かあった時の為に持ち出したけど・・・
とにかく急いで走った
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
『はぁっ、はぁっ、ごめんください!!』
お医者様のお家に着いて扉を叩く。
暫くすると扉が開く。
医「・・おや、貴女は煉獄様の所の・・」
お医者様は私の姿を確認すると驚いた様子で中に招きいれてくれる。
私の話を聞くと、快く薬を準備してくれた。
医「ーそれは、腎臓が弱ってるんだろうねぇ。煉獄の大旦那様にはお酒を控える様に言ってるんだけどねぇ・・・」
やれやれとため息をつく。
医「でも、こんなお嬢さんを夜中に出させてしまったなら反省してお酒も辞めてくれるかな」
はい、と薬を渡してくれる。
『・・・だと良いんですけどね』
ありがとうございますと薬の代金を支払い、外に出る。
ーーー大丈夫。
ここまで来られたんだから。
また走って帰るだけ。
息を整えて、また走り出す。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
町の外れまでやってきた。
お家まであと少しだ・・・
ほっとした時、何故か背中に寒気が走ったーー
バッと振り返る。
ーー嘘ーー
さっきまで誰もいなかったのに、
目の前に、異形の鬼がいた
煉獄さんーーーーーー
2、3日帰らないのはいつもの事だけど、それでもやっぱり心配になる。
煉獄さんは滅多に怪我をしないから、本当に強いんだと思う。
階級も上がったって喜んでたし
でも、いつ帰ってくるか分からないっていうのは凄く不安だ・・・
空を見上げると、星が見える。
『・・今はどこにいるのかなぁ』
月が見えないな。
今日は新月だ
ーーー知ってるか?新月に願い事をすると叶うんだってよーーー
え、誰?
誰が言った言葉だろう??
ーーー新月の願い事は口にしないでこっそり願わないと叶わねぇよ?ーーー
まただ。
『・・・願いごと・・・』
『・・・・・・・・・・』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーガタン!ーー
なんだろう?
何かが倒れる音がした。
急いで戸締りをして廊下に出ると千ちゃんも部屋から飛び出してきた。
千「美桜さん!大丈夫ですか?」
『私は何ともないよ。さっきの音、何だろう?』
千「・・・もしかしたら、父上の部屋の方かもしれません」
二人で槇寿郎さんの部屋へ急ぐ。
千「父上、先程大きな音がしましたが何かありましたか?」
・・・・・・
返事がない。
寝てるのかな?
二人で顔を見合わせて、襖に手をかける。
千「・・・父上、開けますよ?」
そっと襖を開けた。
千「!!父上っ!!!」
そこには倒れた槇寿郎さんの姿が・・・
慌てて駆け寄る。
ー顔が真っ青だー
只事じゃない事態に緊張が走る。
千「父上・・・どうしてっ・・」
千ちゃんは今にも泣きそうな顔をしている。
槇「・・・っ」
『!!槇寿郎さん!』
意識が戻ったみたいだ
『大丈夫ですか?』
慌てて抱き起こすが相変わらず顔は真っ青だ。
槇「・・俺に、構うな・・向こうにいってろ」
千「!!」
千ちゃんの手を振り払う。
『何言ってるんですか!そんな青い顔をして放って置ける訳がないでしょう!』
槇寿郎さんは気まずそうに顔を逸らす。
槇「・・薬が切れただけだ。一晩乗り切れば何とでもなる」
わかったらお前らはもう寝ろと言う。
薬、、?
どこか体が悪かったって事?
そういえば、数ヶ月前にお酒を買いに行くと言って出かけたのに手ぶらで帰って来てた事があった。。。
『もしかして、前からお医者様に罹っていたのですか?』
千「父上・・・どうして」
言ってくださらなかったのですかと悲しそうに零す。
千ちゃん・・・不安だよね。
お母さんを亡くして、その上お父さんまで病気なんて知ったら。。。
煉獄さんがいない今、私が何とかしなくちゃー
『わかりました。私がお薬を貰ってきます』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
槇千「「!!?」」
槇寿郎さんの手にあった薬の入っていた袋を取り上げそのまま部屋を出て行こうとする。
槇「ま、待て!!」
千「美桜さん!!」
二人に引き留められ振り返る。
『何ですか?』
千「どっ何処に行かれるおつもりですかっ?」
『・・・この前、千ちゃんを診てくださったお医者様のところに行って、ここに書かれているお薬を貰ってきます。』
槇「何を・・・こんな時間に小娘が外に出るなど許さんぞ・・!」
大声を出した槇寿郎さんは苦しそうに胸をおさえる。
『・・・そんな姿見せられて、朝までじっとしていられません。すぐに戻ります』
私は千ちゃんの制止を聞かず部屋を飛び出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はぁっ
はぁっ
私は夜の町を一人走っている
手にはしのぶさんから返して貰った刀を握りしめている。
・・・一応、何かあった時の為に持ち出したけど・・・
とにかく急いで走った
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
『はぁっ、はぁっ、ごめんください!!』
お医者様のお家に着いて扉を叩く。
暫くすると扉が開く。
医「・・おや、貴女は煉獄様の所の・・」
お医者様は私の姿を確認すると驚いた様子で中に招きいれてくれる。
私の話を聞くと、快く薬を準備してくれた。
医「ーそれは、腎臓が弱ってるんだろうねぇ。煉獄の大旦那様にはお酒を控える様に言ってるんだけどねぇ・・・」
やれやれとため息をつく。
医「でも、こんなお嬢さんを夜中に出させてしまったなら反省してお酒も辞めてくれるかな」
はい、と薬を渡してくれる。
『・・・だと良いんですけどね』
ありがとうございますと薬の代金を支払い、外に出る。
ーーー大丈夫。
ここまで来られたんだから。
また走って帰るだけ。
息を整えて、また走り出す。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
町の外れまでやってきた。
お家まであと少しだ・・・
ほっとした時、何故か背中に寒気が走ったーー
バッと振り返る。
ーー嘘ーー
さっきまで誰もいなかったのに、
目の前に、異形の鬼がいた
煉獄さんーーーーーー