柱と梁
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『千ちゃん、私がやるよ!!』
外の掃除をしようと持っていた箒を美桜さんに奪われてしまう。
『千ちゃんは、煉獄さんと素振りでもしててよ』
体調を崩して以来、僕が何か家のことをしようとすると美桜さんがやってくれる様になった。
他の家事も、美桜さんなりに効率の良いやり方を見つけた様で行動にも余裕が見られる。
千「あ、ありがとうございます」
僕が、煉獄家の人間としていつか鬼殺隊に入らなければいけないことを理解してくれてるんだろうな。。。
でも、僕には兄上や父上の様な剣の才覚はない・・・と思う。
その事を自覚したくなくて、ましてや兄上や父上に知られたく無くて、家のことを言い訳にして逃げていたのかもしれない。
・・・僕も、美桜さんみたいに自分のことに向き合わないといけないな・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
木剣を持って庭に行くと、兄上が既に鍛錬をしていた。
煉「!千寿郎!!素振りをしに来たのか!」
僕に気がつくと、鍛錬を中断して向き合ってくれる。
千「はい。最近は美桜さんが殆どの家事をやってくださるので、僕も鍛錬する時間が出来ました。」
兄上はそうか!と嬉しそうだ。
それから、兄上の指導の元何度も素振りを行った。
日が暮れてきた頃に終了する。
上がった息を整えていると測った様に美桜さんがお茶と薬箱を持ってやってくる。
最近の日課だった。
『煉獄さん、千ちゃんお疲れ様です。冷たいお茶をお持ちしました』
煉「ありがとう!」
千「ありがとうございます」
お茶を飲んでいると、美桜さんが僕の手をそっと取る。
『・・また、血が出てる』
そう言って薬箱から軟膏を取り出して優しい手つきで傷口に塗り込んでくれる。
僕はいつもこの時間が嬉しい様な恥ずかしい様な不思議な気持ちになる。
・・・美桜さん、母上みたいだ・・・
母上の記憶は小さかった僕には殆どないけれど、美桜さんの手に触れられると何故だか懐かしい感じがした。
煉「・・・」
『はい、出来た。痛くない?』
煉「・・・美桜」
『はい?』
煉「俺も先程手に擦り傷を負ってしまった!すまないが俺にも塗ってくれないか?」
『えっ!どこですか!?診せてください』
千「・・・」
兄上・・・
今まで擦り傷で薬なんて塗ったことないのに・・・
美桜さんが来てから兄上の新しい一面を見る機会が増えた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
蜜「ごめんくださーい!」
ある日、蜜璃さんが訪ねてきた。
煉獄さんにお話があったみたいだけど、生憎煉獄さんは昨日から任務で不在だった。
蜜「あら、そうなのね〜・・・。急ぎの話じゃないから出直すわ」
『あっ、蜜璃さん!』
出直そうとする蜜璃さんを引き留める。
『折角いらっしゃったのですから、お茶でもいかがですか?』
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
蜜「ありがとう、美桜ちゃん。」
お茶とお菓子を出すと嬉しそうにお礼を言われる。
『いえ、先日はあまりお話できませんでしたし』
私の勘違いのせいでね。。。
蜜「ねぇ、美桜ちゃんって何歳なの?」
『え?・・ごめんなさい。歳も分からないんです』
蜜「そうか〜そうよね。。。でも、私とそう変わらないよね?だから敬語は辞めて普通に話してよ!」
『えっ、いいんですか・・?』
蜜「もちろん!そっちの方が距離が近くなったみたいで嬉しいわ♡」
『じゃ、じゃあ・・・蜜璃、ちゃん』
ちょっと恥じらいながら呼んでみる。
蜜「!!!!可愛い〜〜!!美桜ちゃん、そんな顔殿方の前でしちゃダメよ!襲われちゃうわ!!」
『えっ、なに、どんな顔??』
打ち解けた女子の会話はまず止まらない。
あれから何刻たったか分からないほど、何度もお茶を淹れなおしても話が止む事はなかった。
蜜「ねぇねぇ、美桜ちゃんって煉獄さんの事好きでしょ?」
ブッとお茶を吹き出す。
『えっ!ええっ??』
顔が真っ赤になるのが自分で分かる。
そんな私の様子を見て
蜜「きゃー♡やっぱり!私そういうの分かっちゃうの!!」
今日一番のはしゃぎっぷりを見せる。
蜜「分かるわぁ!煉獄さんとっても素敵だもの!ねぇ、告白とかしないの?」
ゴフッ!!
何で私がお茶を口に入れる度に爆弾発言するの!?
『こっこっ告、白なんて』
無理でしょ!!
蜜「そうなの〜?二人ともお似合いなのに・・あっそうだ。良い事教えてあげる♡」
蜜璃ちゃんが私の耳元で囁く。
いや、この部屋に二人しかいないんだから内緒話する必要もないと思うんだけど。。。
鬼殺隊で流行ってるのかな??
蜜「フフ、何かの時に役立ててね」
蜜璃ちゃんは、じゃあ煉獄さんがいる時にまた来るねと帰って行った。
外の掃除をしようと持っていた箒を美桜さんに奪われてしまう。
『千ちゃんは、煉獄さんと素振りでもしててよ』
体調を崩して以来、僕が何か家のことをしようとすると美桜さんがやってくれる様になった。
他の家事も、美桜さんなりに効率の良いやり方を見つけた様で行動にも余裕が見られる。
千「あ、ありがとうございます」
僕が、煉獄家の人間としていつか鬼殺隊に入らなければいけないことを理解してくれてるんだろうな。。。
でも、僕には兄上や父上の様な剣の才覚はない・・・と思う。
その事を自覚したくなくて、ましてや兄上や父上に知られたく無くて、家のことを言い訳にして逃げていたのかもしれない。
・・・僕も、美桜さんみたいに自分のことに向き合わないといけないな・・・
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木剣を持って庭に行くと、兄上が既に鍛錬をしていた。
煉「!千寿郎!!素振りをしに来たのか!」
僕に気がつくと、鍛錬を中断して向き合ってくれる。
千「はい。最近は美桜さんが殆どの家事をやってくださるので、僕も鍛錬する時間が出来ました。」
兄上はそうか!と嬉しそうだ。
それから、兄上の指導の元何度も素振りを行った。
日が暮れてきた頃に終了する。
上がった息を整えていると測った様に美桜さんがお茶と薬箱を持ってやってくる。
最近の日課だった。
『煉獄さん、千ちゃんお疲れ様です。冷たいお茶をお持ちしました』
煉「ありがとう!」
千「ありがとうございます」
お茶を飲んでいると、美桜さんが僕の手をそっと取る。
『・・また、血が出てる』
そう言って薬箱から軟膏を取り出して優しい手つきで傷口に塗り込んでくれる。
僕はいつもこの時間が嬉しい様な恥ずかしい様な不思議な気持ちになる。
・・・美桜さん、母上みたいだ・・・
母上の記憶は小さかった僕には殆どないけれど、美桜さんの手に触れられると何故だか懐かしい感じがした。
煉「・・・」
『はい、出来た。痛くない?』
煉「・・・美桜」
『はい?』
煉「俺も先程手に擦り傷を負ってしまった!すまないが俺にも塗ってくれないか?」
『えっ!どこですか!?診せてください』
千「・・・」
兄上・・・
今まで擦り傷で薬なんて塗ったことないのに・・・
美桜さんが来てから兄上の新しい一面を見る機会が増えた。
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蜜「ごめんくださーい!」
ある日、蜜璃さんが訪ねてきた。
煉獄さんにお話があったみたいだけど、生憎煉獄さんは昨日から任務で不在だった。
蜜「あら、そうなのね〜・・・。急ぎの話じゃないから出直すわ」
『あっ、蜜璃さん!』
出直そうとする蜜璃さんを引き留める。
『折角いらっしゃったのですから、お茶でもいかがですか?』
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
蜜「ありがとう、美桜ちゃん。」
お茶とお菓子を出すと嬉しそうにお礼を言われる。
『いえ、先日はあまりお話できませんでしたし』
私の勘違いのせいでね。。。
蜜「ねぇ、美桜ちゃんって何歳なの?」
『え?・・ごめんなさい。歳も分からないんです』
蜜「そうか〜そうよね。。。でも、私とそう変わらないよね?だから敬語は辞めて普通に話してよ!」
『えっ、いいんですか・・?』
蜜「もちろん!そっちの方が距離が近くなったみたいで嬉しいわ♡」
『じゃ、じゃあ・・・蜜璃、ちゃん』
ちょっと恥じらいながら呼んでみる。
蜜「!!!!可愛い〜〜!!美桜ちゃん、そんな顔殿方の前でしちゃダメよ!襲われちゃうわ!!」
『えっ、なに、どんな顔??』
打ち解けた女子の会話はまず止まらない。
あれから何刻たったか分からないほど、何度もお茶を淹れなおしても話が止む事はなかった。
蜜「ねぇねぇ、美桜ちゃんって煉獄さんの事好きでしょ?」
ブッとお茶を吹き出す。
『えっ!ええっ??』
顔が真っ赤になるのが自分で分かる。
そんな私の様子を見て
蜜「きゃー♡やっぱり!私そういうの分かっちゃうの!!」
今日一番のはしゃぎっぷりを見せる。
蜜「分かるわぁ!煉獄さんとっても素敵だもの!ねぇ、告白とかしないの?」
ゴフッ!!
何で私がお茶を口に入れる度に爆弾発言するの!?
『こっこっ告、白なんて』
無理でしょ!!
蜜「そうなの〜?二人ともお似合いなのに・・あっそうだ。良い事教えてあげる♡」
蜜璃ちゃんが私の耳元で囁く。
いや、この部屋に二人しかいないんだから内緒話する必要もないと思うんだけど。。。
鬼殺隊で流行ってるのかな??
蜜「フフ、何かの時に役立ててね」
蜜璃ちゃんは、じゃあ煉獄さんがいる時にまた来るねと帰って行った。