井上さん髪の毛切っちゃいましたが、気にしないでいただくと幸いです🙇‍♀️















｢髪、長くなったね｣


背後から急に髪の毛を触られたなと思い、振り返るとなぜか真剣な顔で私の髪の毛に指を通している彼女。


｢由依さんが髪長いの好きって言ってたので伸ばしてます笑｣

｢うん。好き。｣
｢初期のアー写ぐらい伸ばしてくれる？｣

｢由依さんがそういうなら伸ばしてみせますよ！｣


｢ありがと｣


そう言われた直後
背中にピッタリと張り付かれ、私の肩に顎を乗せてお腹に手を回される。



｢甘えたですか？｣

｢ん……｣

｢可愛い｣


頭を撫でてあげたいけどバックハグされてる状態なので由依さんの手に自分の手を重ねることしか出来ない。


｢いのうえ…｣

｢なんですか？由依さん｣

｢好きだよ｣



今の会話の雰囲気から察することは出来たはず。
だけどあまりにも無防備でいるときにそんな言葉を言われ、 一気に鼓動が早くなる。




追い討ちをかけるように由依さんが私の正面に来て髪の毛に手を通したあと、軽くキスをされ、私の心臓は通常より早いスピードで脈を打ち、全身が熱くなり、顔が赤くなるのがわかる。



それを隠すように今度は私から由依さんへ正面から勢い良くハグをして由依さんの肩に顎を乗せて耳元で


｢私も好きです！大好きです！｣


と返すと



｢うるさっ！｣



と、言いながら由依さんがこっちを向いて目が合い微笑む。



｢また初恋の井上に会えるの楽しみにしとく。｣

｢ふふっ、楽しみにしててください！｣





由依さんの手はまた、私の髪の毛に手を通していた。