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今日、私は好きな人をお祭りに誘う。
1つ上の小林由依さん。ついこの間3年生が引退し新たに部長に選ばれた、私たちの部活のエース。
入部してすぐ由依さんの真剣な顔と笑顔に惚れて、すぐさま私はノックアウト。
由依さんは何回も見惚れるほど可愛いくて、部活中はかっこいい。
だからライバルが多いんだけど
初めて一緒に帰ることになったとき、高嶺の花である由依さんと一緒に帰れるなんて思ってもみなくて
どんな話をすればいいのか、変なやつだと思われないようにするにはどうすればいいか何回も頭の中でシュミレーションしては
やっぱり無理だと項垂れて
そんなことをしていたら気付いたら放課後になっていて
友達が呼びかけてくれても気づかないぐらい、私は上の空だった。
部活が終わり、いざ2人で帰るとなると、由依さんに聞こえるんじゃないかっていうぐらい私の心臓はどんどんとうるさくなっていった。
最初は良かった。部活の話をしたりクラスメイトの話をしたり
でも途中で由依さんが急に笑い出して何事かと思ったら
緊張で歩き方が変になった私がツボだったらしく由依さんが大爆笑してそれに戸惑う自分という意味不明な構図ができあがり
いつもは10分で着くはずなのにその時は20分かけて別れ道に到着して、初めての2人での下校は大爆笑してた由依さんしか頭の中に残っていない。
「夏鈴ちゃん行こ」
「あ、はい」
今日も長い部活が終わり、いつものように別れ道までの道のりを進む私たち
最初の緊張も今はなくなり、なんならこの時間を過ごすために学校に行ってると言っても過言ではないくらい、今では特別な時間になっていた。
「もう夏休み終わっちゃうねー」
「そうですね」
「課題おわってますか?」
「…あと6割残ってる」
「ほんとですか…笑」
「夏鈴ちゃんは?」
「…同じくらい」
「仲間じゃん笑」
そんな会話をしながらお祭りに誘うタイミングを伺っていると気付いたらもう別れ道が見える場所にいて、気持ちが焦る。
なんか…いつもより着くの早くない?
「夏鈴ちゃんさ、誰かと夏祭り行く約束とかした?」
「え?」
「夏休み最終日にやるやつ」
「約束、してないですよ」
あなたと行きたいので
そんな生意気な言葉を飲み込んでずっと言いたかった言葉を頭の中でリピートする。
今しかない
「一緒に、夏祭り行きませんか?」
後半、声が掠れてあっ、と口を抑えた。
やっぱり私は格好つけれないんだ とガクッと肩を落とす。
そんな私を見て由依さんはクスクスと小さく笑い、顔にかかった前髪を横に退かした。
「いいよ、行こっか」
「私も夏鈴ちゃんと行きたいって思ってた」
由依さんの言葉を聞いて安堵感を感じたら、瞬く間に焦燥感に駆られる。
「ほ、ほんとですか」
「うん、ほんと」
「あ、でも夏鈴ちゃん誕生日だったよね?」
「家族とか他の友達とかじゃなくていいの?」
「…私は、由依さんと過ごしたいです」
言った途端、急に恥ずかしくなって下を向く。その間も由依さんは何も言わない。
そりゃそうか、急にあなたと過ごしたいって言われたら誰でも引くか。
少しの沈黙が気まずくて由依さんをチロっと見るとなぜか頬を赤らめて、口角は少し上がっていて、私が初めて見る表情をしていた。
「そっか…」
「嬉しいな、誕生日当日会えるの」
「私もです」
「あ、そういえばプレゼント何がいい?」
「え、くれるんですか」
「そりゃあげるよ笑毎日一緒に帰ってもらってるし」
「えーじゃあ…」
由依さんの浴衣姿、見たいです。
「…っ」
「そんなんでいいの?」
「…はい!」
「分かった笑」
「楽しみにしといてね!!」
「ばいばい!」
「あっ、さよなら!」
走り去る由依さんを背中に別れの言葉を告げて由依さんを見送る。
由依さんの姿が見えなくなったあと、ガッツポーズをして穏やかな気持ちで家に向かった。
この世界線のぽんかりんは今頃仲良く手を繋いで帰ってると思います☺️
藤吉夏鈴ちゃん!お誕生日おめでとうございます!!!23歳の夏鈴ちゃんも大好きだよ〜🫶💕︎︎
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