漫画(ジャンプ系)
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ガン!と金属を叩く強い音が響いてスクアーロは眼を覚ました。
さっきまで潜入元にいたはずだが。座り込んだような姿勢で意識を失っていたらしい。頭を少し起こすと、すぐに天井にぶつかった。味も満足に伸ばせないような狭いところに閉じ込められているようだった。また、自分の上に何か重いもの――ひと1人ぶんくらいの――が乗っていることに気が付き、スクアーロは眼をこらす。
「起きるのが遅い」
憎まれ口を叩いたのは、隊員の1人であった。先程の音も彼女によるものだろう。隊長であるスクアーロに対してそのような口をきく隊員はよほどの命知らずか自分の実力への絶対的な自信がある者かに大別されるが、彼女についてはそのどちらでもなかった。俗に言う深い仲というものである。
「お前も寝こけたんだろうがぁ」
「でも起きたのはこっちが先だし」
向かいあうような姿勢で詰め込まれていたので、至近距離で威嚇し合うように醜い争いをする2人。ちなみに、彼らは知る由もないが今回の標的がかのヴァリアーを生け捕りにするのに使った手段は「その場にいる味方ごと大人のインドゾウが三秒で昏倒する麻酔ガスを最大濃度で噴霧する」である。この程度で済んでいることが異常なのだ。しかしそれを知らない彼らは、呑気な言い争いをしながらも箱の材質や、内側から開かないかを見聞する。頑丈な造りの箱は、ちょっとやそっとや壊せないがかといって匣アニマルを出すには狭すぎた。
「開いたときが勝負だな」
スクアーロの胸板に顎を乗せながら彼女が言う。これがプライベートで、ベッドの上ならばそれはスクアーロの劣情を煽る姿勢であった。しかし任務中で、思わぬピンチに巻き込まれた2人はずっと警戒している。距離は近いが、性的な興奮については奥底に押し止められていた。
「というか隊長がでかすぎて狭いんだけど」
「お前が縮めえ゛!」
それどころか理不尽な言い合いが繰り広げられている。スクアーロは器用に小声で怒鳴りながら、左手の義手をすぐ動かせるか確認した。分厚い外壁に遮られて、外の音はほとんど聞こえない。しかし遠くで爆発音がかすかに聞こえたため、2人は身構えた。隠すつもりもない軽い足音がして、蓋が大儀そうにゆっくりと開かれる。
「あー……、ごゆっくり?」
シシ、とバカにしたような笑いが付け足される。たしかに箱の中の体勢としては、彼女がスクアーロを押し倒しているような形であるし、2人が深い関係であることは周知の事実である。ただしここでベルフェゴールがそんなことを言ったのは完全に敵に捕まった2人を馬鹿にする目的であった。売られた喧嘩は即買うのが定石である2人は、箱から飛び出しながら違う! と否定をしてベルフェゴールに一発見舞いにいくのであった。
さっきまで潜入元にいたはずだが。座り込んだような姿勢で意識を失っていたらしい。頭を少し起こすと、すぐに天井にぶつかった。味も満足に伸ばせないような狭いところに閉じ込められているようだった。また、自分の上に何か重いもの――ひと1人ぶんくらいの――が乗っていることに気が付き、スクアーロは眼をこらす。
「起きるのが遅い」
憎まれ口を叩いたのは、隊員の1人であった。先程の音も彼女によるものだろう。隊長であるスクアーロに対してそのような口をきく隊員はよほどの命知らずか自分の実力への絶対的な自信がある者かに大別されるが、彼女についてはそのどちらでもなかった。俗に言う深い仲というものである。
「お前も寝こけたんだろうがぁ」
「でも起きたのはこっちが先だし」
向かいあうような姿勢で詰め込まれていたので、至近距離で威嚇し合うように醜い争いをする2人。ちなみに、彼らは知る由もないが今回の標的がかのヴァリアーを生け捕りにするのに使った手段は「その場にいる味方ごと大人のインドゾウが三秒で昏倒する麻酔ガスを最大濃度で噴霧する」である。この程度で済んでいることが異常なのだ。しかしそれを知らない彼らは、呑気な言い争いをしながらも箱の材質や、内側から開かないかを見聞する。頑丈な造りの箱は、ちょっとやそっとや壊せないがかといって匣アニマルを出すには狭すぎた。
「開いたときが勝負だな」
スクアーロの胸板に顎を乗せながら彼女が言う。これがプライベートで、ベッドの上ならばそれはスクアーロの劣情を煽る姿勢であった。しかし任務中で、思わぬピンチに巻き込まれた2人はずっと警戒している。距離は近いが、性的な興奮については奥底に押し止められていた。
「というか隊長がでかすぎて狭いんだけど」
「お前が縮めえ゛!」
それどころか理不尽な言い合いが繰り広げられている。スクアーロは器用に小声で怒鳴りながら、左手の義手をすぐ動かせるか確認した。分厚い外壁に遮られて、外の音はほとんど聞こえない。しかし遠くで爆発音がかすかに聞こえたため、2人は身構えた。隠すつもりもない軽い足音がして、蓋が大儀そうにゆっくりと開かれる。
「あー……、ごゆっくり?」
シシ、とバカにしたような笑いが付け足される。たしかに箱の中の体勢としては、彼女がスクアーロを押し倒しているような形であるし、2人が深い関係であることは周知の事実である。ただしここでベルフェゴールがそんなことを言ったのは完全に敵に捕まった2人を馬鹿にする目的であった。売られた喧嘩は即買うのが定石である2人は、箱から飛び出しながら違う! と否定をしてベルフェゴールに一発見舞いにいくのであった。
