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桃太郎 ―青の祓魔師ver―
志摩
志摩
昔々、あるところに――
勝呂ばぁさんと、雪男おじいさんが住んでおりました。
勝呂ばぁさんは川へ洗濯に、
雪男おじいさんは山へ薬草採りに出かけました。
すると、川上からどんぶらこっこと流れてきたのは――
「……え、なんやこの……デカすぎへんか……桃……?」
(勝呂、目を細める)
「……中からなんか出てくるんちゃうか?」
パカッ……
中から現れたのは、
燃えるような青い目と、豪快な笑い声――
「よっしゃー!!腹減ったー!!なんか食わせろー!!桃から生まれた、燐太郎だぁぁあああ!!!!」
(勝呂ばぁさん、洗濯物ぶちまけながら)
「どえらいもん拾うてもうたぁぁぁ!!!」
(雪男おじいさん、眼鏡クイッとしながら)
「ちょっと、兄さん……
桃からって、DNAどうなってるんですか……」
そしてこの日から、燐太郎の鬼退治旅が始まる――!
旅の仲間たち
犬:子猫丸
「え、ぼく!?なんで犬枠なん!?
“子猫丸”やのに!?!?」
→でもめっちゃ忠誠心強くて、燐太郎がムチャしてもついていく。
→尻尾振るタイプのわんこ感(本人は否定)
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猿:しえみ
「えっ、わたしが猿……?
う、ううん……燐と一緒にいられるなら猿でもいい……!」
→実際森の中じゃ最強
→たまに本気出して樹を揺らす
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雉:出雲
「はぁ!?雉とか意味わかんないんだけど」
「まぁ、あんたらだけじゃ心配だからついてってあげるわよ、仕方なくね!」
→ツンデレ発動。空から鬼の屋敷を偵察。
→しえみザルとちょっと小競り合い発生しがち
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燐太郎はおじいさんおばあさんにもらった、もんじゃを持ち、お供を携え、鬼ヶ島、到着。
空気が張り詰める。
燐太郎「ついに来たぞ……!鬼ヶ島!!」
子猫丸犬「……どんな恐ろしい奴らが待っとるんやろ……」
しえみ猿「ドキドキする……!」
出雲雉「気を抜かないで!ここからは本番よ!」
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(巨大な鬼の門の前に立つ一行――)
パカッ(自動ドア開く)
志摩「あ、いらっしゃいませー。」
「えっ……」
全員:「「「志摩ーーーーー!?!?」」」
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燐「お前……鬼だったのか……!?」
志摩「ちがーうちがーう、ただの志摩さんどすえ♡」
出雲「こいつ、どこでもこんな調子なの?」
しえみ「鬼じゃない…敵じゃないなら良かった…」
志摩「お?やっぱしえみちゃんだけ優しいな〜♡」
出雲&子猫丸「調子乗るな」
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鬼ヶ島・受付ブース前
志摩「では、受付も済んだところで、女性の方はこちらへどうぞー♡男性の方はお帰りそちらですー」
燐太郎「は!????なんでだ!!!!」
子猫丸「いやいやいや、僕たち鬼退治に来たんですけど」
出雲「ちょ、何勝手に分けてんのよ!!」
志摩「え〜?だってここ、“女性限定 鬼ヶ島スイーツビュッフェ&癒しの温泉ツアー”なんで♡」
しえみ「えっ……スイーツ……♡」
出雲「……温泉?ちょっと待って、それはそれで気になる」
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燐太郎「いや待てお前、鬼の島でリゾート始めてどうすんだ!!」
志摩「ええやん、働き方改革やって♡」
志摩「ちなみにオレもバイト終わったらそっち混ざるで〜♡
あ、出雲ちゃんの隣な♡」
出雲「却下」
志摩「ほんま、いけずやわぁ♡」
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燐「んで、なんで志摩が鬼ヶ島にいんだよ」
志摩「いや〜、俺、人間の村で女の子ナンパしすぎてしもて……」
出雲「知ってる」
志摩「もう“出禁”くらって、立ち入り禁止区域になってもうて……
でも、オレ、負けへんかった。女の子の幸せのために、新天地つくったんや!!」
子猫丸「女の子の楽園て……ただの志摩ハーレム島やないですか」
志摩(誇らしげに)「ここ、志摩ランド♡って名前にしよう思ってんねん」
燐「もう鬼関係ねぇ!!!鬼が志摩ってことか!?」
しえみ「でも……楽しそう……」
出雲「その誘惑に乗るな」
志摩「まぁまぁ♡ここに来たからには、
スイーツ、温泉、パフェ、女子トーク、カラオケ、イケメンスタッフ♡あ、俺のことな?」
燐「なあ、ほんまに鬼はいねぇのか?」
志摩「え?あぁ、鬼?夜魔徳くんに倒してもうたわ♡ 女の子が怖がったらあかんからな〜?」
(バチンッとウインク飛ばす → 出雲ちゃん、視線を逸らして華麗にスルー)
志摩「……んっ、ちょ、今のスルーちょっと傷つくぅ」
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―ピンポーン♪
志摩「おっと、来客や♡ どんな可愛い子来たんやろ〜」
(扉オープン)
―ドッカーーーーン!!!
勝呂「志摩ぁぁぁあああああああああああ!!!!
なぁに“女の楽園”とかふざけたもん作っとんねんボケぇぇぇ!!!」
志摩「……て、えぇ!?坊!?うっそ!?なんで!?!?」
勝呂「人間の村から追放されたのに反省しとらんのか貴様はァァ!!!」
志摩「誰!?誰がチクったん!?!?」
子猫丸「(手あげて)あ、僕です。
志摩さん、そろそろ社会的にちゃんと怒られるべきやと思って……」
志摩「裏切ったぁぁぁああ!?!?」
---
出雲「てか、今さらだけどさ。
“鬼”がもう倒されてて、“女の子しかいない島”って、
私たち……ただ志摩のリゾート地に観光しに来ただけじゃない??」
しえみ「え……スイーツは美味しかったよ……?」
燐「いや、マジで何しに来たんだ俺たち!?」
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