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好きになったとこ
⚡上鳴
⚡上鳴
電気と付き合い始めて、数年が過ぎた。
ラブラブ期はとうに過ぎちゃって、最近は短所ばかりが目に付いてしまう。
長所…?ちょっと思い出せない。
なんで好きになったんだっけ、って結構重症かも。いや、仲は良い方だと思うんだけどね?友達感覚と言うか
そして今日もくだらないことでまたケンカ、
「なんでそんなにアホなのよ!?」
「そんなに言わなくたっていーじゃん!?」
「あーあー、瀬呂くんみたいな頼りになる人が彼氏だったら良かったのにな!!」ってついつい頭に血が登っちゃって、言ってはいけないラインまで踏み入れてしまった。
あ、やばい、言い過ぎた。って思ったときには時既に遅し。
傷付きましたって顔をして、大きな目からは今にも涙がこぼれそう。
―あ、そうだった、この子は私が守ってあげないとって思ったのがキッカケだった。
泣き顔見てたら唐突に思い出しちゃって、アホだから好きなんだなって気づいちゃったら、何だか笑えてきて
「あー、もー、私の負けだわ、ごめん。」
最初っから短所を好きになったんだったら、もうしょうがないじゃんね?
「う、ぇ?なんで笑ってんの??」
って、ほら、今もアホ面。
よくよく考えたら、アホって最強じゃない!?
カッコイイ、とかならカッコ悪いことしたら幻滅しちゃうかもだけど、アホって、何してもあー、アホだからしょうがないわ、そこを好きになったんだもんってなるよね??
「結局、電気が大好きってことか。」
「どーいうこと??」
とか言いながら笑みを隠せてないの、やっぱりカワイイね。しょうがない、このアホは一生私が面倒みるか!