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告白を断わった瀬呂
🎗️瀬呂
🎗️瀬呂
瀬呂くんが好きです。付き合ってください―。
仲が良い友達としか思ってなかったナマエからの告白を断ってから、表面上は仲良くしてくれてんだけど、やっぱり距離ができた気がする。
まぁ、断ったんだから仕方ねぇけど。
そんな距離感が続いて10日ほど経っただろうか、
いつもより早く目が覚めてしまい、こんな時でも前は一緒に自主練行ってたんだよな…さすがに俺から声かけらんねぇよな…。とか俺思ったよりナマエに依存してたんかな。さみし。
っていやいや、この距離感のが普通だよな、ひとりで行くか!と1階へ降りると
「―好きなんだが、付き合ってくれねぇか?」
盗み聞きなんてするつもりねぇんだけど、かすかに聞こえてきたのは轟の告白…?
さすがに聞いたら悪ぃな、と部屋へ戻ろうと踵を返すと
「いいよ」とナマエの声。
え、轟のやつナマエのこと好きだったのか…ってか今OKした?
俺、告白されてからまだそんなに経ってねぇよな?さすがに心変わり早すぎねぇ?
結構軽い気持ちで告白してきたってこと?今までの関係壊れて、俺こんなに悩まされてんのに??
え、轟の彼女になんの?ナマエが?俺は?
…いや、俺は?って何よ。
告白に割り込むなんて空気読めねぇこと、普段ならぜってぇしねんだけど…
「っ悪ぃ、やっぱナマエは轟でも譲れねぇわ!」
って思わず彼女の手を取った。
振った分際で何言ってんだ、って話なんだけど
「お、おぉ…そば、そんなだめだったか」
「―ん?そば?」
予想してなかった返事に、ナマエの方を見れば
「轟くんの好きなお蕎麦屋さんが近所に出来たから緑谷くん達と一緒に行こうって話…」
やっちまったー…
「あー…悪い、轟。ナマエと話あっから、その話はまた今度にしてくんね?」
轟が去ったあと、2人になってもしばらく沈黙が続く、静寂を破ったのは彼女の方だった。
「瀬呂くんが慌ててるなんて珍しいね、どうしたの」
「…轟に告白されてるって勘違いした。」
「それで邪魔に来たって、瀬呂くんはヒドイね。振ったくせに。」
「…ナマエに対してはいっつも余裕がねぇ、と、今更自分の気持ちに気付いたんだけど、遅ぇかな…?」
ズルい聞き方なのは分かってる。
けど、一旦断った俺から好きだなんて言えねぇじゃん。
「…もう、遅いよ。」
「そーだよな、悪ぃ。忘れて。」
そりゃそうか、俺から断ったんだもんな。
あー…心痛ぇな。これに耐えたナマエってすげーのな…。
「うん、忘れる。じゃ、付き合ってください!」
「…はい?」
なに、言ってんの、遅ぇってたった今聞いた気がするんですけど?俺の聞き間違い?
「私から告白して断られた、瀬呂くんの告白を私が断わった。これでプラマイゼロじゃん?リセットってことで!」
なーにその謎理論。
「ふはっ敵わねぇわ、ホント。よろ…「あ、待って、私10日もヘコんでたの損じゃん!?10日後にオッケーすることにしよう!」
よろしくお願いします。と言いかけた言葉に被せるように変なルール付け、…それって結局10日後を楽しみにするだけなんだけど、いーの?
良いこと思いついたでしょ!とでも言いたげな表面の彼女、可愛すぎでしょ。
んじゃ、その日に向けてカッコイイ告白考えとかねーとな。
―ナマエが好きです。ずっと幸せにするから俺から離れねぇで?