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瀬呂とお祭り
🎗️瀬呂
🎗️瀬呂
高校に入って初めてのお祭り。
本当はお茶子ちゃん達と一緒に行く予定だったんだけど、急遽インターン入ったとかで残ったのは瀬呂くんと私の2人だけ。
仲が悪いわけではないけど、特別仲良しってわけでもない。
「さすがに2人きりだと気まずいよね?他の人誘おうか、爆豪くんとか」
「いや、かっちゃんは絶対断るでしょ」
「じゃあ残念だけど中止にする?」
「ナマエが嫌じゃなかったら一緒に行きたいんだけど、ダメ?」
ダメ?って…男女2人で出かけるって、所謂デートってやつでは?え、モテる人からすればそれぐらい普通ってことなのかな?彼氏居ない歴=年齢の私からすると、そんなのとっても意識しちゃうのだけど…!?
という内心は隠してあくまでも冷静に
「瀬呂くんがそれでいいなら」とか返しましたけど。
お祭りと言ったらもちろん浴衣!と思って一応用意はしていたのだけど、2人で出掛けるのにそこまでしたら期待してました…!みたいな感じがして引かれないかな…とか悩みに悩んで普段着で集合場所へ向かったのに、待っていた瀬呂くんはしっかり浴衣。
いやいや、似合い過ぎでは?やっぱり手足長いからかな。ドキドキしちゃうんだけど。
「瀬呂くん、浴衣似合うね」
「ん、ありがと。」
とりあえず、無難に褒めとこう。
最初は2人のお出かけに不安もあったけど、これでもかと立ち並ぶ屋台とお祭りの雰囲気にテンションは上がっていく一方で
「りんご飴でしょ、焼きそばでしょ、あ、カステラも買わなきゃ」
「ふはっ、ナマエって意外に食い意地張ってるよなー」
「失礼な!」
なんて、わりと良い感じ?
―ドンッ
「わ、すみません…。」
花火の時間が近づくにつれて人も多くなっていき、何度もぶつかってしまうほど。
踏ん張ってないと流されちゃいそう、とか考えてたら
「はぐれるぞー」
って手を差し出してくるのは何かな!?
手を繋げってこと?
いやいや、荷物持ってくれるってことかな?
きっとそう、瀬呂くん優しいもんね。
こういうの女の子に勘違いさせちゃう仕草がモテる男ってことかな。
とか固まってたら
「どさくさに紛れて好きな子と手繋ぎたいだけなのバレちゃった?」
ってちょっと照れくさそうな笑顔で言う瀬呂くん。
恋愛初心者の私にはまだその処理能力がないので、
花火の音で聞こえなかったことにしますね!!