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飲み友達に推しの魅力を語る
🎗️大人瀬呂
🎗️大人瀬呂
仕事終わりの金曜日、友達と居酒屋で飲みつぶれ、最後には私の推しプレゼンをするのがお決まりになってきている。
「セロファンの太ももが好きすぎる!!太すぎず細すぎず、丁度良い肉付き!一生見てられる!何あのセクシーさ!!触りたい!!」
酔っているのもあって、ちょっと変態ぽい発言をしてしまう。
「はいはい、好きなのは充分わかったって、てか男相手にそんな発言してていーの?」
ちょっと呆れ顔の彼は、3ヶ月前この居酒屋で気が合い、飲み友達になった常連の瀬呂さん。
ここでしか会わないのでどんな仕事をしているかも知らないけど、いつもオシャレな服を着てるから、アパレル系とかだろうか?
「こんな妄想話、瀬呂さんだから吐き出せるのー現実はちゃんと分かってるんで大丈夫でーす」
まぁ、どれだけ好きでもプロヒーローの彼とただの会社員の私では一生交わることがないってこと、理解してますよ。
いつか独り占めしたいなんて思えるほど夢見がちな少女って年齢でもない。
「俺意外の前でそんな話しちゃダメよ?」
ってニヤニヤ言われるけど、こんな醜態、ほいほい他の人に見せられませんって。
「んじゃ、もう大分酔ってるみたいだし今日は解散ね」
送ってく、といつも家まで送り届けてくれる瀬呂さんはとっても紳士だと思う。
_
残業で遅くなり、街の灯りも消え終電も過ぎてしまった。
仕方なく歩いて帰るか…と帰路につく。
人気のない道を歩いていると、ふと、後ろを歩いている人の足音に気づく。
こんな時間に出歩いているってことはあの人も残業かな、とあまり気にも止めてなかったけど、10分、20分歩いてもまだ同じ方向??
少し怖くなってきた…誰か、頼れる人に電話を…!
とスマホに手をかけた瞬間、突然足音が早くなったと思えば、後ろから抱きしめられ、もうダメだ!!と目を閉じて死を覚悟した瞬間
「うわぁぁ」
犯人が拘束されている。
一瞬すぎて何が起きたのか分からず、目をパチパチしていると
「もう大丈夫、俺が守るから安心して」セロファンの優しい声
あぁ、ヒーローが来てくれた。
犯人も連行され、警察からの事情聴取も終わり、
恐怖と緊張で強張っていた体から安堵と共に力が抜け、地面にへたりこめば、セロファンがお姫様抱っこで抱えてくれた。
「あぁ、あ、ありがとうございます!私、あの、いつも応援してます!!」
突然の推しとの邂逅を理解した途端、口も頭も上手く回らない
「知ってるよ、ナマエちゃんが無事で良かった」
ニコリと笑ってヘルメットから顔を出せば、飲み友達の瀬呂さん。…え?
「太もも、触ってみる?」なんてイタズラに笑う瀬呂さんに、夢かと思いもう一度目を閉じた。