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瀬呂の誕生日
🎗️瀬呂
🎗️瀬呂
「ねぇ、瀬呂の誕生日っていつ?」
「7月28日だけど」
「え、今日じゃん!」
って驚いたけど実は知ってた。
突然プレゼント渡す勇気がなくて、今知りましたってフリして口実を作る。
「聞いちゃったら、プレゼント用意しないわけにはいけないね!」
「え、祝ってくれんの?嬉し」
なんてフワリと笑う瀬呂って人たらしすぎません?
「じゃ!あとでね!」
いかにもプレゼント!って感じだと気持ちがバレちゃうかもしれないから、そこらへんで買ったものですよ、という雰囲気作りのためにスーパーで体に良さそうな食べ物を事前に何個か買って準備は万端!自分でいうのもあれだけど、私って策士じゃない!?
「よし、行くか!」
気合を入れて瀬呂の部屋へ向かう
―コンコン
緊張しながらドアをノックし、待ってる時間が永遠にも感じる。実際には一瞬のことなんだろうけど。
「はい、どーぞ」
瀬呂の声とともにドアが開く
大丈夫、念入りに準備したんだから、心配はないはず。
「これ、急だったからテキトーに買ったんだけど」
「ありがと、お、俺が好きなもんばっか。」
早速袋の中を見て喜んでくれたみたい。良かった、良かった。
「って、プレゼントなのにレシートも入れっぱじゃん…ふはっ」
うっかり捨て忘れたレシートを見つめ急に吹き出した彼を不思議に思い
「瀬呂?」と顔を覗き込めば
「これ、さっき買ってきてくれたのよね?」
「え、うん?そうだけど?」
「日付、1週間も前なんだけど、結構前から準備してくれてたんだ?」
ニヤニヤとこちらを見つめる彼、
顔に熱が集まっていくのを感じ咄嗟に下を向くと、今度はこちらが顔を覗き込まれる番。
「で、1番言って欲しい言葉は言ってくんないの?」
想い人に至近距離でそんなこと言われたら黙ったままなんていられず
「え、あ、好き、です…。」と思わず答えれば
パッと彼が離れ、長い腕で顔を隠した。
いつも冷静な彼が珍しく焦ってる…?
その耳が赤く見えるのは私の願望?
「や、ごめん、誕生日おめでとうって言ってほしかっただけ、なんだけど、それ以上に嬉しい言葉くれんのね…」
「わ!忘れて…!!帰るねっ!!」
嘘っ早とちった!告白するつもりなんてなかったのに!穴があったら入りたい…!
瀬呂くんは、逃げようとする私の腕を捕まえて
「俺も好きなんだけど、忘れたほうがいーの?」
って、だから人を恋に堕とす笑顔やめてってばー!!