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早朝の密会
🎗️瀬呂 ※可哀想な上鳴視点
🎗️瀬呂 ※可哀想な上鳴視点
珍しく朝早くに目が覚めた。
寝ぼけ眼で水でも飲もうと1階に降りると、微かに聞こえてきたのは密かに想いを寄せる彼女の声、と瀬呂?
「本当にできてたらどうしよ…病院行くの不安だよ…」
「俺も一緒に行かせて。大丈夫、責任は取るから。」
んー?これって聞いたらまずい会話じゃね?
というか2人付き合ってたの!?いや、仲良いなとは思ってたけどさ!!伝えてもないのに俺失恋!?とパニック状態で居ると
「とりあえず、まだ時間早いから一旦部屋帰ろっか」
と、2人がこちらに向かって歩いてくる。
ヤバイヤバイ、どっか隠れなきゃじゃね!?
って、俺何もしてねぇから堂々としてればいいのか!
「あ、上鳴くん」
「…さっきの会話聞こえちゃったんだけど、どゆこと?」
おそるおそる聞けば、彼女はキョトンとした表情で
「え、歯医者行くって話?」
「…うぇ?」
歯医者…?え、今の歯医者に行く話だった?
「…責任って何よ?」と瀬呂に聞けば
「お菓子食べさせすぎて虫歯出来たから控えるって話だけど?」
と、自分の盛大な勘違いが恥ずかしくなり
「早朝にそんな意味深に話すなよなー!!子供でも出来たのかとか思ったじゃんか!!」と大声で叫べば
「え、ないないない!!」と彼女が真っ赤になって、そんなに振ったら頭落ちんじゃねーのってくらいに首を横に振る。
この反応はマジで何も無かったんだな、良かったぁ。本当だったら泣いちゃうとこだったわ。
「あーなんだ勘違いかよー!!2人が付き合ってんのかと焦っちゃったじゃん!」
まだチャンスあるか、とホッと胸を撫で下ろしたのも束の間、
「あ、えと付き合っては、いる…」
控えめな彼女の後ろから抱きしめる形で
「そーいうわけで、チャンスは巡ってこねぇから、諦めなー」
これは、表情はいつも通りに見えるけど、本気で牽制してるやつですね!
瀬呂の彼女に手出せるほど勇気はねぇのよ!
結局俺の淡い恋はここで終了―。
あーあー、誰か可愛い彼女出来ねーかな!!