仕事が好きだ。
特に取り柄のない私が唯一自信を持てるのが仕事だ。
人の役に立っている！そんな感覚が大好きで、仕事が生き甲斐になっている。

けど、やっぱり嫌になるときもあるのだけど、
今日はそんな日で、久しぶりの失敗に苦手な上司からのお叱りを受けてヘコんでいる。
そんなとき、ピコンと鳴った携帯を見ると
「今日飲みに行かねぇ？」と友達からのメッセージ
なんで瀬呂くんっていつもタイミングいいのかな…
「行く！」とすぐさま返信した。


「失敗したのは私が悪かったけろ、あんなに怒らなくてもいいじゃんかぁー…どー思うせろくんー」
お酒も入り、仕事の愚痴が止まらなくなってきてろれつも回らない絡み酒。
涙まで出てきちゃったよ…ほんと情けない。
自分でもめんどくさいって分かってるのに
「ん？ナマエが頑張ってるの知ってるよ」
なんて瀬呂くんは私の頭を撫でながら、くだらない愚痴にただ耳を傾けてくれて、
適度に相槌をしてくれる。弱った心にこんなに効くものはないね。
瀬呂くんがあまりに優しいから
「辛いときに、優しくされたら好きになっちゃうでしょーが、私チョロいんだからやめてよねー」
って冗談言ってみたら

「え、まだ好きになってくんねーの？俺、好きな子以外にこんな優しくしねぇよ？」
ふわっと優しい笑顔でそんなこと言ってくるの何ですかね。
「意味、ちゃんと伝わってる？」

こんなの酔いも覚めちゃいますって。