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出会い
🕰️物間
🕰️物間
「君、これ落としたよ。」
高校の入学説明会、ドキドキと不安の中、運命の人に出会った。
少女漫画から出てきたような王子様が私のハンカチを拾ってくれたのだ。
「あ、ありがとうございます!」
「いいえ」と軽く会釈をして去っていった彼に、単純な私は心を奪われてしまった―。
知ってる。
少女漫画なら入学したら同じクラスだった!とかなるやつだよね。
とか思ってたけど現実はそう甘くないみたい。
入学の日、クラスを見渡しても彼は居なかった。
ヒーロー科じゃなかったのかなと少し落胆したものの、クラスの皆が良い人ばかりでこのクラスで良かったななんて思って過ごして数週間。
登校するなり教室の中から聞こえてくるのはいつもの爆豪くんの怒号と聞き慣れない声
「ふざけたこと言ってンじゃねェ!!」
「あれ、あれあれ〜!?A組はB組より優秀なはずなのにおかしいな〜?」
教室に鳴り響く煽りの声に、なんか変な人居るなとそちらを向けば、
「あ」
間違いなくあの時の彼、だけどその口から発せられる言葉や態度は想像していた彼と違っていた。
ガラガラと崩れていく彼のイメージに、王子様は居なかったのだと思い知らされたのだ。
っていうのが物間くんと私の出会いかな、その後結局付き合ってるんだから、人生分からないものだね。
「物間くんって、私がB組だったら態度違ったのかな?」
「…まぁ、もう少し早く付き合ってただろうね。」
なんて、ちょっと残念だけどカッコイイ彼氏です。