hrak
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
体調を崩した奥さん
🎗️瀬呂
🎗️瀬呂
「も、だめ、吐きそう…」
梅雨に入り、外はザーザーと雨が降る。
気圧のせいですぐ体調を崩す私は、ソファでダラリと倒れてる。
今日はしっかり掃除をするつもりだったのにな、旦那様が帰ってくるまでに美味しい晩御飯だって作っておきたかった。
それだというのに、身体はちっとも動いてくれない。
なんでこんなに身体弱いんだろうか…と悲観的になっているところに
「ただいまー」と範太が帰ってきた。
「おかえりなさい、ごめん、今日まだご飯できてないの…今作るね」
ゆっくり身体を起こしながらそう言えば
「あ、寝てていーのよ、今日は俺が作ろうと思って」
ほら、と彼の差し出した手には食材いっぱいの買い物袋。
体調悪い日はお見通しということか、仕事から帰ってきたところなのに申し訳なくて、何もできてない自分の不甲斐なさから涙が溢れ
「ごめんね…」と謝れば
「そーいうときはありがとうでいーのよ」と優しく頭を撫で毛布をかけてくれる。
それだけでもう充分嬉しいのに
「俺が何のために結婚したと思ってんのよ、ナマエを守るためよ?なのに、いつも完璧にこなしちゃって全然頼ってくれねぇんだもん」
だから、今俺嬉しいのよって罪悪感まで消してくれちゃうし、作ってくれたご飯も美味しくて、「あーん」なんて甘やかしてくれるから結婚して良かったな、元気になったらまた頑張ろうってしみじみ思う。
「俺なしじゃダメになっちゃうね」
って、ニヤニヤと冗談まじりに言ってくるけど、一生離れる気ありませんって。