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瀬呂の表情を崩したい
🎗️瀬呂視点
🎗️瀬呂視点
「瀬呂を苦しめたい。」
「…は?」
何唐突に物騒なこと言ってんの、この子
昼下り共スペでくつろいでいるとたまたま隣に座っていたナマエがポツリと呟いた。
「あ、ごめん、語弊があった。その嘘くさい笑顔じゃなくて本心からの表情を見たいというか」
「うわ、ひでぇ言い草」
瀬呂くん泣いちゃうけど?
「とにかく、瀬呂の顔を歪ませたいの!苦手なこととかないの!?」
「いや、この話の流れで言うわけ無くね?」
「えー、なんでよ。まぁいいや色々試そーっと」
って俺、何されちゃうの?
いつも突拍子もないことする子だと思ってはいたけどさ。
それからというもの、
「ほうれん草たっぷり料理作って来たよ!」
「瀬呂、雷鳴ってきた!!…匿って!」
「キャンプ楽しいねぇ、って虫だらけ…!!」
自分の弱点晒してるだけじゃねぇか?と思うが、本人は気づいてないらしい。
俺の表情崩すのに一生懸命。
「今日はホラー映画見るよ!」って
どうせ今回も先に怖がるんだろと思いつつ
「はいはい」と付き合ってあげる俺って優しいと思わねぇ?
案の定、早々に怖がり始め隣でプルプルしてる。
ドンッという効果音と共に限界が来たのか、こちらに倒れ込む彼女を咄嗟に抱きとめたが、力及ばず一緒に倒れ込む。
「瀬呂、ごめんね?大丈夫?」
押し倒された状態で涙目、上目遣いの彼女―…っ
「って、え?なんで照れてんの?」
そりゃ照れるでしょーよ、俺も普通の男子高生だもの。
好きな子とこの状況で目なんて合わせらんねぇわ。
なんて俺の本心は伝わるはずもなく。
やっと俺の表情を崩せたのが嬉しいのか、怖いのも忘れたようで
「…なにこれカワイイ…!!」とか
うーわ、嫌な予感しかしねぇな…
次の日から照れさせようとつきまとい、抱きついたり、いろいろ試す彼女が痺れを切らした瀬呂くんに襲われちゃうのはまた別の話。
「ナマエに構ってほしくてちょっと強がってたって言ったらどうする?」