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キューピッド
🎗️瀬呂
🎗️瀬呂
「瀬呂くんと仲良かったよね…?タイプとか聞いてもらえないかな?」
友達に呼び出され、何かと思えば恋の相談。
うちのクラスの瀬呂が気になっているらしい。
断る理由もないので即快諾。
「オッケーオッケー!ついでに彼女いないかも聞いとくね!」
その日から瀬呂を見つけるたびに質問攻め
「せろー!瀬呂って彼女いないよね?」
「瀬呂のタイプってどんな子?」
「せろー」
「なーに、最近変なことばっかり聞いてくるけど、何企んでんの?」
しまった、色々聞きすぎたか!
「企んでるなんてそんな、何もないよ!」と慌てて否定すれば、
「お年頃の男子高生としては、期待しちゃうんだけど?」
なんて言うもんだから、私の友達めちゃくちゃ可愛いからな、
きっと告白されたら瀬呂喜ぶぞーとか思いつつニヤニヤ
「期待しといて!」
じゃ、用事あるからとそそくさと退場
今度は怪しまれないように、と突撃頻度を減らし始めたら瀬呂に捕まった。
「最近、全然来なくなったじゃん、興味なくなっちゃった?」
「え、質問攻めしすぎたかなって反省してたのよ」
「あんなこと言い残して来なくなるから、気になるじゃん」
「気になってたの?」
「そりゃ、好きな子からアプローチ受けたら気になるでしょーが」
一瞬なんのことか分からず固まってしまったけど、
アプローチしている=頼んできた友達=好きな子!?
「え、瀬呂あの子のこと好きだったの!両想いじゃん!伝えてくるね!」
思わぬ朗報に走り出そうとした私だったけど、瀬呂の手によって引き止められた。
「ちょい待ち、ナマエちゃん?なーんか噛み合ってない気がしてきたんだけど」と、ちょっと困ったような顔でこちらを見つめてくる。
「だから、私の友達が好きなんでしょ?間を取り持ったかいがあったね!私も嬉しい!」
「あー…そーいうことね、そして喜んじゃうのね…」
頭をかかえて地面にしゃがみ込む瀬呂に内心?マークがいっぱいになる。
「まぁいっか、これから頑張れば…」
何か言ってたみたいだけどそのつぶやき声は、よく聞こえなかった。
急に立ち上がったかと思えば
「ごめん、俺の勘違いだったみたい。その子には俺から返事させてね」
だからもうキューピッド役なんてやめてね、瀬呂くん傷ついちゃうなんて苦笑いでポンポンと私の頭を叩いて出て行っちゃった。
_ちょっとだけ瀬呂がモテる理由がわかった気がする。
後日、
「…ねぇ、広報誌のインタビューだったらしいよ。告白もされてねぇのに断りに行くって俺、赤っ恥じゃない?」
早とちりな私が悪いんだけど、振り回しちゃってごめんね、瀬呂
「どんまーい…」