友達以上恋人未満の私達。
週末はよく瀬呂の部屋でまったりしてるけど、私達の間に恋愛感情なんて存在しないと思う。

今日は私オススメの漫画を瀬呂に布教する日、なのに、やっぱりついつい自分も読んじゃうよね
「あ、瀬呂、次の巻取ってくれる？」
「はいよ」
「はー、瀬呂の部屋ってオシャレで落ち着いてるし本当安心するわ」
と漫画を片手にベッドにダイブ
「あのねぇ…仮にも女の子が男の部屋でその態度はどーなのよ」
「別にいいんじゃない？それに瀬呂だって私のこと何とも思ってないでしょ」
なんてゴロゴロしながらいつものように返す

ドサッー
急に瀬呂に覆いかぶさられ、身動きが取れなくなった。

「ちょ、何すんのよ」
文句を言ってやろうと瀬呂の方を見上げると
じっと私の目を見つめ、ひとつ息をのんだかと思うと
「…安心しきってるところ悪ぃんだけど、俺も男よ？」
いつもと違う男の顔をしてる瀬呂に戸惑い固まる私を見て、ふはっと笑ったあと、
「ギャップの男、瀬呂くんだからね。」とポンポンと頭を叩いて部屋を出ていっちゃった。

え、何、今のは冗談！？本気！？
これからどんな態度で会えばいいの！？としばらく悩まされる私でした。