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お菓子パーティー2
🎗️瀬呂視点
🎗️瀬呂視点
寮でお菓子パーティー
こういう集まりは割とよく開催される
「あれ、爆豪参加してんの珍しーね」
「切島に引っ張ってこられたンだわ」
「たまには集まんのも悪くねぇだろ?
「ねーねーコレ美味いよ!食べてみ?」
皆で好き勝手話して集まんのは結構好きなんだけど
俺の目線はずっと想い人に向いてたりする。
女子たちと和気あいあいと話している姿は微笑ましい。
手作りクッキー配ってるみてーだけど
「うめぇな、もっと食べていいか?」
「えへへー、ありがと!いっぱい食べて」
そんな可愛い笑顔向けちゃって、轟まで惚れちゃったらどうすんのよ…
確認したことはねーけど、俺はナマエちゃんに好かれていると思う。
クラスで1番仲良い男だって自信はある。
けど、不安にはなんのよ。
「瀬呂、なに見てんの?あ、手作りクッキーか、女子らしくて可愛いーよなナマエちゃん。」
「上鳴…」
…もしかして、この関係に胡座かいてると足元掬われるって可能性ある?
余裕こいて他のやつに掻っ攫われでもしたら目も当てられねーよな
「それ、俺にもちょーだい」
ソファに座る彼女の後ろ姿に声をかけると
「いいよー、はい」と1枚クッキーをつまんで寄越してくれた。
彼女の隣に座る轟に見せつけるように、その指から直接食べる。
所謂あーん状態
「お、ホントだうめぇな、ごちそうさん」
「っえ!?」
あーらら、顔を真っ赤にして固まっちゃった。
そんな反応されっと、やっぱり俺のこと好きなんじゃねーの?とか自惚れちゃうわ
俺の狙い通り他のやつらの目にも入っていたようで
「ちょっとー!?いつからそんな関係!?」
「教えてよねー!恋バナ恋バナ!」
芦戸や葉隠から追及されると
「まだ!ない!なにも!だよねっ!、」とぎこちなくこちらに話を振って来る。
まだ、とか言っちゃってるけど、自覚ねぇんだろうな。
「ん、そーね、これから攻めてこーと思って」
皆に宣言するように言えば、彼女は動揺を隠しきれない表情をしてまた固まっちゃった。
「俺、外堀から埋めてくタイプなのよね、これで誰も手だせねぇでしょ?」
牽制を含めたその言葉に次々と文句を言われるが、まぁ想定内
「瀬呂、付き合ってねーのにそれは良くねぇぞ」
「見せつけてんじゃねーよ!」
「そーいうのいけないと思いまーす!」
「そーだ、そーだ」
「告っちゃいなよー」
葉隠のそのセリフを待ってました。
でも、さすがに人前で告白ってのも彼女が可哀想だし
「それはさすがに2人っきりのときに、ね」とニヤリと笑い
んじゃ、俺ら抜けるわ、と放心している彼女の手を引いて共スペを抜け出した。
_
「ごめん、やり過ぎた?」
他のやつに取られるかもって焦ったからって彼女の気持ち置き去りに進めちゃって、ちょっと反省。
でも、本心しか言ってねぇの
未だ放心状態の彼女の手を取り
「さっきも言ったけど、これから攻めていくからよろしくね?」
「わ、あの、もうオチてます…」
なんて照れてんのホント可愛い、けどコレはちゃんと言わねぇとな
「ナマエちゃんが好きです。俺と付き合ってくれますか?」
「よ、よろしくお願いします…!」
待ち望んだ答えに顔が緩むの抑えんのなんて無理だわ
「っ嬉しー…じゃ今から皆に報告に行こっか!」
「え!?ちょ、待ってまって!!」
こんな独占欲強い俺に捕まっちゃって大変ねぇ