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瀬呂と日直
🎗️瀬呂
🎗️瀬呂
「かわいー彼女できねーかな」
放課後、教室で日誌を書いていると下校しているカップルを見ながら、同じく日直の瀬呂がそう呟いた。
「ねぇ…それ言うの何回目?」
バレンタイン、クリスマス、ことあるごとに聞いている気がする。
もう耳にタコが出来てるかも。
私のことは眼中にないのか、とちょっと面白くなくて
「瀬呂の努力が足りてないんじゃない?」
なんて嫌味たらしく言ってみたものの
「んー、頑張ってはいるつもりなんだけどね、あ、日誌終わった?帰ろっか」
サラリと会話終了ー。
それから数日後、
可愛いと評判の女の子に瀬呂が呼び出されたらしい。
あーあー、心が痛い。
せめて今日1日くらいは顔を合わせたくない。
と避けていたのに、共スペでうっかり鉢合わせ。
「告白されちゃった」
飄々とした態度でそう言う瀬呂
「知ってる。噂になってるね…彼女出来て良かったね!」
精一杯の強がりで祝福を返すと
「ん?断ったよ」
予想外の返答
「な、んで、可愛い子だったじゃん…彼女欲しがってたでしょ…?」
瀬呂はとまどう私の手を取り、
「俺は最初っからナマエちゃんしか募集してねーの、…そんな泣きそーな顔しないでよ、期待しちゃうでしょ」
なんて。期待しちゃうのはこっちだよ。
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