前世の推しに嫌いと言われて二十七年経ちました。
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12年経った
あれから蘭と竜胆とは疎遠になった
イザナの事は未だに好きだ
……きっと、もう彼以上に人を好きになることはないだろう
カラン……
「イザナ……?」
「寄越せ!!!」
バッ
「っ!!!」
「きゃー!!強盗!!」
ぐらりと体が揺れて、地面が近く……
グイッ
「大丈夫か!?」
「………………蘭?」
「竜胆!そっち行ったぞー」
「兄ちゃんばっかりいい所とるー
オレだってさや助けたかった!」
「はいはい、さや大丈夫?」
「なんで……」
「ん?今度はオレが助ける番だよ」
さやは安心してね
その顔がある日のイザナと重なった
「っ……うぅ……」
「そ、そんなに怖かったか?ごめんな」
「兄ちゃん泣かしてるー
はい、バック」
大丈夫?
「何で、2人が居るの?」
「いや……えっと……そうそう、此処オレらが働いてる会社の事務所」
「へーおっきぃねぇー
何の会社?」
「……飲食とか貿易とかの会社♡」
「ちゃんとやってたんだ……色々やってたから反社にでもなったかと思ってた」
「お……おぅ」
「助けてくれてありがとう」
「久しぶりに会ったんだし、飯でも食いに行かない?」
「うーん……いいよ」
「りーんど♡」
「はいはい……オレはまたの機会にするよ、じゃあなさや」
「あ……」
「さ、行こいこ」
「うん……」
流されて来たけど……蘭と2人きりか……気まずいなぁ
「さや、何食べたい?さやの好きな物でいいよ」
「うーん……パスタ食べたい」
「イタリアン美味しい所知ってるからそこ行こうか」
「うん」
蘭が優しい……??
30になって落ち着いたのか?
いや、あの蘭が!?
落ち着くの!?!?
「蘭大人になったねぇー」
「ふはっ、さやも同い年だろ」
さ、行こう
同い年か……イザナも生きてれば同い年だったんだよね……
ダメだなぁ……蘭に会ったらまた思い出してきちゃったよ
イザナ……
「!……さや!!」
「なに?」
「ボーッとしてどうしたの?」
「いや、何でもない……やっぱり帰るね、ごめん」
「大将の事、思い出してるのか?」
「大将……?」
「イザナ」
その名前を聞いた瞬間走馬灯のようにイザナとの思い出がぶり返した
「その名前を呼ばないで!!…………帰る」
「さや!!」
「離して!!」
「離さない!!今度は絶対に離さない」
「蘭なんて……きらい……大っ嫌い……」
「……オレは好きだよ」
「嘘、だって初めて会った時嫌いって言った」
「あれは……その……一目惚れ、だったんだよ」
「うそ」
「本当、オレの初恋はさやなんだよ
初めて会ったあの時からずっと、さやが好きだ」
「私は今でもイザナが好き」
「知ってる、大将に勝てないなんて知ってる
大将の次でもいいから、オレを2番目にしてくれない?」
「……………考えておく」
「ありがとう」
そんなに綺麗に笑わないでよ
そんなに綺麗な感情を向けないでよ
……私が惨めになる
蘭とはそこで別れた
LINEを交換してまたの機会に行こうと言うことになった
ねぇ、イザナ……私はまた……
カラン
その日夢を見た
とても懐かしい夢を……
二度と覚めたくないそんな夢を見た
内容はよく覚えてないけど大泣きしながら起きた
何かが、私の中から消えていた
その日十数年ぶりに目が覚めたと思った
あれから蘭と竜胆とは疎遠になった
イザナの事は未だに好きだ
……きっと、もう彼以上に人を好きになることはないだろう
カラン……
「イザナ……?」
「寄越せ!!!」
バッ
「っ!!!」
「きゃー!!強盗!!」
ぐらりと体が揺れて、地面が近く……
グイッ
「大丈夫か!?」
「………………蘭?」
「竜胆!そっち行ったぞー」
「兄ちゃんばっかりいい所とるー
オレだってさや助けたかった!」
「はいはい、さや大丈夫?」
「なんで……」
「ん?今度はオレが助ける番だよ」
さやは安心してね
その顔がある日のイザナと重なった
「っ……うぅ……」
「そ、そんなに怖かったか?ごめんな」
「兄ちゃん泣かしてるー
はい、バック」
大丈夫?
「何で、2人が居るの?」
「いや……えっと……そうそう、此処オレらが働いてる会社の事務所」
「へーおっきぃねぇー
何の会社?」
「……飲食とか貿易とかの会社♡」
「ちゃんとやってたんだ……色々やってたから反社にでもなったかと思ってた」
「お……おぅ」
「助けてくれてありがとう」
「久しぶりに会ったんだし、飯でも食いに行かない?」
「うーん……いいよ」
「りーんど♡」
「はいはい……オレはまたの機会にするよ、じゃあなさや」
「あ……」
「さ、行こいこ」
「うん……」
流されて来たけど……蘭と2人きりか……気まずいなぁ
「さや、何食べたい?さやの好きな物でいいよ」
「うーん……パスタ食べたい」
「イタリアン美味しい所知ってるからそこ行こうか」
「うん」
蘭が優しい……??
30になって落ち着いたのか?
いや、あの蘭が!?
落ち着くの!?!?
「蘭大人になったねぇー」
「ふはっ、さやも同い年だろ」
さ、行こう
同い年か……イザナも生きてれば同い年だったんだよね……
ダメだなぁ……蘭に会ったらまた思い出してきちゃったよ
イザナ……
「!……さや!!」
「なに?」
「ボーッとしてどうしたの?」
「いや、何でもない……やっぱり帰るね、ごめん」
「大将の事、思い出してるのか?」
「大将……?」
「イザナ」
その名前を聞いた瞬間走馬灯のようにイザナとの思い出がぶり返した
「その名前を呼ばないで!!…………帰る」
「さや!!」
「離して!!」
「離さない!!今度は絶対に離さない」
「蘭なんて……きらい……大っ嫌い……」
「……オレは好きだよ」
「嘘、だって初めて会った時嫌いって言った」
「あれは……その……一目惚れ、だったんだよ」
「うそ」
「本当、オレの初恋はさやなんだよ
初めて会ったあの時からずっと、さやが好きだ」
「私は今でもイザナが好き」
「知ってる、大将に勝てないなんて知ってる
大将の次でもいいから、オレを2番目にしてくれない?」
「……………考えておく」
「ありがとう」
そんなに綺麗に笑わないでよ
そんなに綺麗な感情を向けないでよ
……私が惨めになる
蘭とはそこで別れた
LINEを交換してまたの機会に行こうと言うことになった
ねぇ、イザナ……私はまた……
カラン
その日夢を見た
とても懐かしい夢を……
二度と覚めたくないそんな夢を見た
内容はよく覚えてないけど大泣きしながら起きた
何かが、私の中から消えていた
その日十数年ぶりに目が覚めたと思った