前世の推しに嫌いと言われて二十七年経ちました。
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高校はめっちゃくちゃいい所だった
初めて友達出来たし、外を灰谷兄弟の知り合いだからってビクビクして歩かなくてもいい
最高かよ…!!
そういえば、同じクラスにあの黒川イザナくんがいました
好きぃぃいいい!!!
あの気だるげな雰囲気とか動く度にカランって鳴る耳飾りとか!!なによりも……
「影宮、ノート見して」
「ちゃんと授業出なよ……はい、これ」
私、黒川くんの隣の席なんです
何気に真面目な所とか、授業中に眼鏡かけてる所とか……はい、眼鏡で落ちました
公式で無かったじゃん!!!
眼鏡かけてるなんて知らないよ!!!
好き!!!
クソデカ感情を毎日黒川くんに向けてます
知られたら引かれるからこのままにしとくけど……黒川くん、彼女とか居るのかな?
居るだろうなぁー………顔が童貞のそれじゃない
絶対にヤリまくってる顔だ
泣かされた子とか何人居るんだろ……
泣かすと言えば、あの兄弟何人も泣かせてるって噂たってたなー
真実だけど
なんであの兄弟と黒川くんを比較してるんだろ……というか黒川くんになら泣かされたい……!!
「影宮ー」
「何?黒川くん、写し終わった?」
「オレ影宮の事好きなんだけど……」
「へ?」
放課後の誰も居ない教室でポツリと呟かれたその言葉……
「だから、影宮が好き。オレと付き合って」
「えっと……あの……その……」
めっちゃ吃るやん私
そりゃ好きな人に付き合ってなんて言われた事無いしこれが初めての告白だよ!?
「で、返事は?」
「よ、ヨロシクオネガイシマス」
「っーーー!!……よっしゃ」
後から聞いたら黒川くん彼女作んの初めてだし告白も初めてらしい
された事は何度もあるらしいが……
え?黒川くんどうt……
何も知らない、私は何も知らない
黒川くんと付き合ってからは楽しい毎日だった
朝一緒に登校して、お昼私が作ったお弁当一緒に食べて、放課後一緒に帰る
……ほぼ、一緒に居ねぇか??
黒川くんが予想外の独占欲を見せてて私はとても黒川くんが可愛いです
私の彼氏最高
今日は私の家に黒川くん……イザナくんが来ている
私の部屋でサイダー飲みながらゆっくりしてたんだけど……
「さやー」
「イザナくんどうしたの?」
「さやが構ってくれない」
「もう少しで読み終わるから待ってよ」
私がずっと本を読んでるのが気に食わないのかブーたれてるのめっちゃ可愛い
「さやーまだ?」
「もう少しだから……」
「むぅ……!さや、こっち見て」
「ん?」
ちゅっ
「いいい……イザナくん!?」
「オレの初キス奪った感想は、どう?」
「っ!!……もう1回、したいです……」
「さや可愛すぎ、大好き」
ちゅっ
ファーストキスはレモンの味とか言うけどサイダーの甘い甘い味でした
ピリリリリリ…ピリリリリリ…
「あん?」
知らないところからの電話だ……
どこだろ?一応出るか
「はい、影宮です」
「テメェ……一体何処にいんだよ!!!」
「うるさっ……って蘭?何でこの番号知ってんの?」
「んなのどうでもいいだろ!!
何処にいんだよ!!答えろ!!」
「……蘭には関係無いでしょ切るよ」
「テメッふざけ」
ピッ
「お母さん教えたなぁ……教えないでって言ったのに……」
ピリリリリリ…ピリリリリリ…ピリリリリリ…
「あーー……着巨の機能このガラケーについてたっけ?」
ついてたので無事着信拒否させて頂きました
本当にありがとうございます
「あー、これ見つかるのも秒読みだな」
イザナくんには知られたくないなぁ……
天竺で一緒になってたけど今はまだ出来てないし……ん?そろそろ真一郎くん死亡しね??
あれ?イザナくん血の繋がり無いの知っちゃうんじゃないの……
一気に血の気が引いた
あの優しいイザナくんが、絶望に染まってしまう……??
それだけはダメだ!!!
「えぇーでもどうすれば……!!」
「さや、帰ろー」
「い、イザナくん……!!」
「なに?」
「あーと……えーと……!私と家族になって下さい!!!」
「………………………………え?」
「いや、えっとちがうくてっ!!」
「っ……あははっ!……いいよ、さやとなら家族になりたい」
「イザナくん……!!」
「だけどまだ年齢的に無理だろ
もう少し待ってね」
絶対オレと家族になるんだよ
ほぁっ……イザナくんを一生推します……
本当に好きです……
語彙力消失したわ……
「さっ、帰るよ」
「はひ」
顔真っ赤って笑ってるけど……君のせいだからね!!!