灰谷さんに殺害宣言された私は逃走しようと思います。
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「はぁーこんな田舎始めてきたわ〜」
電波は通じないし、飲水は井戸だし…電気がギリ通ってるって感じの田舎だ
「1ヶ月ゆっくりして………帰りたくねぇ〜」
不便だけどなんかいいな
生きてるって感じがする…
「あーーー!!死にたくねぇーー!!!」
「それはどうかな?」
「ふぁっ!?は……灰谷さん…?」
なんでここに!!
一昨日来たばっかりだよ!?
何で……??
「最後の遊戯は楽しかった?」
「ひい!?ななな……何で…」
「ん?」
チャキ
「あっ……」
「死ぬ準備は出来たかぁ」
「……1つ教えて下さい。何で殺そうとするんですか…?」
「え?だってお前オレのなのに男なんて作るからだろ?」
当たり前じゃんって顔で銃突きつけて来るけど…
「え………?」
私はいつから貴方のものになった???
初耳だが????
しかも彼氏いた事ない歴=年齢の私に喧嘩売ってる???
「じゃーねー」
「いやいやいや!!!なんでや!!!」
人って死ぬ気になれば何でも出来るんだね
銃持ってる手に向かって思いっきり手刀を落とせば反撃されるとは思わなかったのか、灰谷さんの手から銃が滑り落ちた
「何で…?さやを綺麗なまま忘れようとしたのに…何で拒否するの?」
泣きそうな…というか半分泣きながら言われたけど、泣きたいのはこっちじゃい
何で根も葉もない事で殺されなきゃならないんじゃ!!
「誤解です!!私彼氏いませんよ!?」
なんなら貴方のものでもありませんけど!?
「え?いないの?じゃあ、あの男誰だよ」
「男…?」
「3日前にさやの家に居たじゃん」
「3日前………あぁ、お兄ちゃんかな」
「……お兄ちゃん…?さやに兄がいるっていうのは書類の何処にも無かった」
「そりゃそうですよ。従兄弟のお兄ちゃんですもん」
「従兄弟…?」
「はい、ワカちゃんの事ですよね?」
「……やっぱり殺す」
「なんでですか!!」
「オレ以外の男を部屋に入れるし、名前呼んだから」
「ハードル低っ!!!リンボーダンスですらくぐれねぇよ!!」
「ねぇ…一緒に死のうよ、さや」
そして何ですぐに死ぬに着地するん??
あれか?スクラップにしすぎて頭ぶっ壊れたか??
「大丈夫、すーぐ楽になれるから…痛いのは一瞬だけだよ?」
何が不満なの?と言うように首を傾げられながら首を締められて…
「死にたくないですぅ…!!」
泣いた
もう、泣くしかない
ガキって言うなし、ガチの反社が目の前にいて殺そうとしてくるなんてもう泣くしかない
「泣くなよ、泣かれたら困るだろ…」
よーしよしって頭を撫でられて、落ち着く…ってこの状況貴方の所為ですよね???
「灰谷さん…とりあえず双方一旦落ち着きましょう」
情緒不安定な灰谷さんと情緒不安定な私が話してても埒が明かない
何でこうなったかを初めからお話しましょうよ
「あれは17年前の出来事で…」
「え、待って?」
「ん?」
………灰谷さんの言ったことを要約すると17年前の冬に怪我した時に助けて貰った
助けたって事はオレの事好きなんだよね?
オレも好き、ってことはオレ達両思いじゃん、付き合おう
………はい???
灰谷さん頭大丈夫????
話し飛躍しすぎてない????
その前に助けたの覚えてすらいなかったわ…
それで付き合ってるのに3日前に私の部屋から男が出てきた
裏切られた。殺そう
………ってなんでや!!!!
というか何で私の家知っとるねん!!
怖……上司の同僚がストーカーか…頭いてぇわ……
「いや……えぇ……」
「さやは俺のだよね?ならオレの為に死ねるよね?」
「いや、まずは私は灰谷さんのじゃありません」
「は?」
「殺そうとしないで下さい!!それに灰谷さんと付き合った覚えはないです!」
「オレの事弄んだの?……さやにとってオレなんてそんなもんだったの…?」
また泣きそうな声で言ってるけど…被害者私だからな?
気づいたら恋人出来てたとか怖すぎるだろ
「はぁーー……とりあえず灰谷さん、1回私に謝りましょうか」
「なんで?」
「ストーカーの件と殺そうとした件と勝手に恋人にした件」
「何が悪いの?」
「oh……この人分かってないよ…流石反社…いや、私もだけどさ…
灰谷さんよく今までそれで生きてこれましたね」
「ありがとう」
「照れないで下さい、褒めてません。私は灰谷さんとはほぼ初対面です………ですから初めましてから始めませんか?」
「だって…さやは、オレの恋人でしょ?」
何言ってんの?って顔してるけどお前が何いってんのだよ
「その前提条件が間違ってるんですが…」
誰かこの人に日本語教えてください
金ならある分払うから
「さやはオレが恋人で何が不満なの?」
金は持ってるし権力もあるし…なんなら顔もいいぞ?
「その権力が反社じゃなかったらなぁ…それに私社内恋愛嫌いなんですよ」
だから恋人は無理ですね
「なら、さやが梵天辞めればいいじゃん」
「死ねってか?」
梵天辞めるに辞めれねぇから未だに彼氏無しでせこせこ働いてるんだろ。ふざけんな
「オレから言っとくから、さやは梵天辞めてオレの奥さんになればいいよ」
それがいい
え?梵天ってそんなに簡単に辞めれるの?奥さんって不穏な言葉聞こえたんだけど…
ピッ
「引き継ぎしなきゃなんないけど、辞めて良いってさ
たまーに手伝ってくれたら助かるって」
良かったね
……九井さーーーーん!!!助けてぇーーー!!!というか私の事売ったなあのクソ上司ーーー!!!
「だぁーい好きだよ、さや♡」
これからもよろしくねって綺麗に笑う灰谷さんにキュンと来たのは気のせいだと思いたい