急募:推しが逆トリップしてきた場合の対処法
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今日で蘭ちゃんが来て1ヶ月となる
「さや、そういえば今日満月だってさ!」
スーパームーンだって!
「なら一緒にお月見でもしようか」
「うん!!」
蘭ちゃんはこっちの世界に慣れたらしく1人でも近場なら行けるようになった
まだ人は怖いらしいけどどこに行っても注目されている
こないだ雑誌モデルにならないかと勧誘があった
丁重にお断りした
「わぁ、大きな月だねぇ」
「本当におっきぃ……」
スーパームーンを蘭ちゃんと見ていたら蘭ちゃんがきらきらと輝いていた
え?輝いて……??
「蘭ちゃん……体……!!」
「へ?……透けてる…………?」
「そういえば、蘭ちゃんが来た日も満月だったよね……」
もしかして
「いやだ……!!」
「蘭ちゃん?」
「帰りたくない!!ずっとここにいるんだ!!」
「蘭」
「っ……!!さや……」
「私の知ってる蘭ちゃんはそんな事言わないよ。家族を、弟を放っておくようなことは言わない」
「でも……帰ったらさやに……」
「大丈夫。きっとまた会えるよ」
約束
「約束?」
「次は私が会いに行くから、ね?」
「本当……?本当に会いに来てくれるの?」
「私が蘭ちゃんに嘘ついたことあった?」
「無い……」
そう話しているうちにどんどん蘭ちゃんの体は薄くなっていく
「約束。絶対に会いに行くから」
「うん!!」
指切りをする
二度と会えないかもしれない、絶対に叶わないと双方が思っている指切りを
だけど神様、居るのならどうかこの願いを叶えてくだい
この小さくて大きな願いを叶えてください
「さや」
「ん?……っ!!!」
「またね」
唇に言葉を残して蘭ちゃんは消えた
「…………だいすきだよ、蘭ちゃん」
その場に残ったのは私と座っていた椅子の温もりだけだった