もうひとつの世界
はじめに
小説部屋
イラストコレクション
日記
コメント返信
戦士の一献
飲めないはずの酒が、魔法のようにするする進む
後で襲って来る頭痛も目眩も、その時は少しも気にならなかった
「なかなかやるな、クリフト殿」
苦笑混じりの感嘆に、大人に褒められた子供のように浮き立つ心
「今宵はとことん、空が白むまでお付き合い願おうか」
「は……はい!」
「では、もう一献」
かちんとぶつかる杯と杯
瞳を交わして破顔する
眠れない夜も悪くない
時には酒も悪くない
初めてそう思った
傍らの偉大な戦士が、酔うと少しだけ早口になることを知った、或る夜
―FIN―
4/4ページ
前へ
次へ
スキ
しおり
ページ一覧
表紙
本棚
TOP
読者登録
このサイトの読者登録を行います。
読者登録すると、このユーザーの更新履歴に新しい投稿があったとき、登録したアドレスにメールで通知が送られます。
ログインして読者登録
非会員で読者登録