短編
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イヤな夢を見て目覚めたら、いつも巻きついている腕が無くて「……ん?」と声が漏れた。
夜中に流川が起きるなんて珍しい。でも、まーどうせ居間でテレビでも見てんだろ、夜食食ってたらちょっとわけろってせびってやろうかななんて思いつつ、居間のドアを開ければ居間は暗いままで流川もそこには居なくって。
何だよ、夢で見た内容と一緒じゃん……あたしまだ夢見てんのかなぁ……と何となくテレビをつければジャー……とトイレの水音が聞こえてきて、「……あれ、ひかる、起きたの」と流川の声が。
「……流川いなかったからかな、何か目が覚めた」
「何だか妙にかわいーこと言うじゃん……もしかして寝ぼけてる?」
「…………かもね」
言いながらぎゅっとしがみつけば流川は少し目を丸くしたあと、あたしの頭をわしわしと撫でてきた。
「……どーする?このまま寝直す?」
「んー……実はちょっと小腹が空いたんだよね…………サッポロ一番作って半分こしない?」
「塩なら食う」
「えっ、あたし味噌の気分だったんだけど……まーいいや、じゃー塩で」
「もやしも炒めよーぜ」
「言い出しっぺが炒めてよ」
「んー」
狭いキッチンで並んで夜食をこさえつつ、流川が勝手に居なくなるなんてありえないのだから、不安に思うことなんて何もないんだよなぁとあたしはついさっき見た悪夢を振り払うようにして小さく笑みを零したのだった。
夜中に流川が起きるなんて珍しい。でも、まーどうせ居間でテレビでも見てんだろ、夜食食ってたらちょっとわけろってせびってやろうかななんて思いつつ、居間のドアを開ければ居間は暗いままで流川もそこには居なくって。
何だよ、夢で見た内容と一緒じゃん……あたしまだ夢見てんのかなぁ……と何となくテレビをつければジャー……とトイレの水音が聞こえてきて、「……あれ、ひかる、起きたの」と流川の声が。
「……流川いなかったからかな、何か目が覚めた」
「何だか妙にかわいーこと言うじゃん……もしかして寝ぼけてる?」
「…………かもね」
言いながらぎゅっとしがみつけば流川は少し目を丸くしたあと、あたしの頭をわしわしと撫でてきた。
「……どーする?このまま寝直す?」
「んー……実はちょっと小腹が空いたんだよね…………サッポロ一番作って半分こしない?」
「塩なら食う」
「えっ、あたし味噌の気分だったんだけど……まーいいや、じゃー塩で」
「もやしも炒めよーぜ」
「言い出しっぺが炒めてよ」
「んー」
狭いキッチンで並んで夜食をこさえつつ、流川が勝手に居なくなるなんてありえないのだから、不安に思うことなんて何もないんだよなぁとあたしはついさっき見た悪夢を振り払うようにして小さく笑みを零したのだった。
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