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私は今日、この学校を卒業する。
卒業式なんて、偉い人の長い話を聞いて涙を流す訳でもなく終わって、友達との最後の別れも、呆気なく過ぎて行った。
涙を流そうと思えば、流せた。
けど、流す暇なんて無いくらいに時間は過ぎて行き、気付けば私は教室でぽつんと1人座っていた。
私の席、真ん中の一番後ろから見渡す景色は、がらりとしていて、でも私の目には皆の笑い合う姿が目に焼き付いている。
「今さら…っ、」
皆の笑い合う姿?嘘だ。
私の目には、1人しか映ってなかった。
机の上に落ちた涙は、皆との別れを惜しむものなのか。
あの人に想いを告げられなかった、告げなかった後悔なのか。
時間が戻せるのなら、
(せめて、後悔をする前に)
いつかまた会う時があるのなら、この想いを聞いて欲しい。
ただの私の自己満足だけれど。