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今日は珍しく落ち着いた日だったので、湖のほとりの木で本を読む事にした。
鳥の鳴く声、風のささやきが気持ちいい。
と言いたい所だが…、もうすぐビュティの誕生日ということで、へっくんから相談を受けていた。
「…でさ、ビュ、ビュティに何をプレゼントしたらいいと思う?」
真剣な眼差しで照れながら相談してくれているので、冗談を言う気にもなれない。だから私も真面目に相談に乗ることにした。
『ビーズのアクセサリー、なんていいかもね。あ、もちろん手作りで』
「ビーズ……?」
『そう、ビーズ。作り方なら大体分かるから教えようか?』
「た、頼むっ…!」
昔、趣味で作っていたビーズのアクセサリーの材料を持ってきて、作業を始めた。
『これをここに…』
「な、なるほど」
私とへっくんの間は数センチ。
その上から突如……
「近けーんだよ!クソガキ!!」
破天荒さんが降ってきた。
『「な、な……!?!?」』
私達二人は声も出ず、破天荒さんを見ていた。
な、なんで…上から…?
木の上でお昼寝?…破天荒さんならやりかねない。
「クソガキが近付いて良い距離じゃねーんだよ!……ったく、寝覚めがわりーの、心臓にわりーの」
破天荒さんが大きな声で怒ったのかと思えば、その後呟くような小さい声がした。
もっとも聞きとれなかったんだけど…
「いくぞ」
『ちょ…!?』
破天荒に手を引っ張られ、驚いて腰の抜けているへっくんを尻目に強引に連れていかれた。
『ちょっと?!破天荒さん!どこ行くんですか!!?』
「知らねー」
『知らねーって!』
「知らねーつったら知らねー。とりあえず、お前とクソガキを二人っきりにするわけにはいかねーの」
破天荒さんはペースを落とさず、速歩きのまま答えた。
えっと、もしかして……
『嫉妬だったりします?』
「……るせー…」
握られていた手に力が込められ、歩くペースもさっきより速くなった。
後ろから少し覗く顔には、ほんのりと赤みが増していた。
破天荒な貴方
『嫉妬だったんですね!』
「う、うるせー。ちげぇよ!」
『なんだ…嬉しかったのに』
「な!? ばっ……!」