遠回り恋愛。 / 高尾
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次の日の朝、洗面所で鏡を見ると、案の定目が腫れていた。
なんとか分からないようにする為に、時間ギリギリまで、あらゆる手を尽くした。
普段とあまり変わりない顔になったことに、少し満足して、急いで家を出た。
『おっはよー』
机に鞄を下ろしながら、後ろの席の緑間に声をかける。
「今日はやけに遅いな」
『ちょっと支度に手間取っちゃって』
「寝坊か」
『残念!違うよーだ』
まぁどうでもいいのだよ。と話を強制終了させられて、あははと笑っていると、隣の席…高尾がまだ居ない事に気付いた。
『高尾…は、まだなの?』
「見ての通りなのだよ」
『はいはい』
大体は私より早く学校に居るはずなのに、珍しい。
昨日のことが影響しているのだろうか。
私自身、高尾にまだ未練があると言えばある。でもそれをいつまでも引きずってちゃ行けない。
…"友達"なんだから。
さて、今日のラッキーアイテムは何だと緑間に話しかけようとした瞬間、教室のドアが勢いよく開いた。
「セーフ!」
そう勢いよく駆け込んで来たのは、ついさっき話題に出て来た高尾だった。
「お、はよ」
『おっはよー。今日遅いじゃん』
高尾は少しぎこちなく、そう言った。けど私の返事を聞いて、どこか吹っ切きれたような顔をした。
「いやぁ、寝坊してさー」
『ざまぁ』
「てめっ!」
『緑間、今日のラッキーアイテムなに?』
「今日は
「無視かよ!」
そう、これでいい。こうやって笑いあう…今までの関係で良いんだ。
ふと見た空は雲一つない青空で、太陽の光がやけに眩しく見えた。
まるで心を見透かされているような
(青空に少し目が眩んだ)