他校
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サエとは昔からの幼なじみ。
周りからは恋人だと見られるぐらい仲良しだ。というか私にとっては、恋人に見られている方がいい。
私はサエを好きだから…
だけど最近、サエに避けられている気がする。
『サエー』と呼んでも「ごめん。今から職員室行かなくちゃ」「あー。今 バネに呼ばれてるんだ」と何かしら理由をつけて、私を遠ざけている気がする。
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『不二~』
夜、少し話を聞いてもらおうと思い、青学に通っている幼なじみの不二に電話をかけた。
「どうしたの?ナマエ」
『サエがね、最近私を避けてる気がするんだ…』
「あー…なるほどね。きっとサエは、君を大事にしたいんだよ」
『え?』
不二はクスクスと笑い、「サエに逃げられないようにね」と言った。
言っている意味が理解出来なかったけど、それ以上不二は何も教えてくれなかった。
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翌日、相変わらず声を掛けても逃げるサエに、いい加減痺れを切らし後ろから突進してやった。
「ちょっ、ナマエ!?」
『だって、だって!…サエ逃げるんだもん』
ハァとため息をついてからサエは、何かを決心したかのように話し始めた。
「ごめんね、不安にさせてたね…。でもこれ以上[#da=3#]と居ると、我慢出来ないから」
『え…?』
「…もう耐えきれないから」
サエはそう呟いて、くるっと体をこちらの方に向け私を抱きしめた。
トクントクンと少しだけ速い鼓動が伝わってくる。
『サ、エ…?』
「…昔からずっとずっと好きだ、ナマエ。不二にも譲れない」
『……私も好き、だよ。私はサエしか見てないよ』
「ありがとう。…ナマエ、俺をフリーにしちゃダメだよ?」
これからは幼なじみでも、“恋人みたい”でもない。
ちゃんと“恋人”として、一緒に歩んで行くんだ。
「恋人みたい」じゃなくて
『でさ…我慢出来ないって、なんだったの?』
「あーんな事や、こーんな事がしたいってことだよ」
『わー!わー!』
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