忍足 侑士
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「なぁーナマエー、今日何の日か分かる―?」
『知らん』
「えー」
そう、今日は女の子にとっては、一大事な日!
バレンタインデー!
私も今年こそ侑士との腐れ縁にお別れして、一世一代の告白をしよう!と思ったのに、朝からアイツは女の子に囲まれ、断る事なくへらへらと受け取って愛想を振りまいていた。
「なぁーなぁー」
『あー分かった分かった。バレンタインデーやな、うん』
「そんで、俺には無いん?」
こいつ…人の気も知らんと……
『色んな女の子から貰ってるやろ。それでえぇやん』
「一番貰いたい子から、貰えんかったら意味ないやろ」
『え…』
「一番好きな子から、貰いたいねんけどな―」
『…ばか。はよ言え…』
素直になれない私は俯いたまま、侑士に向かってチョコを投げつける。
「さんきゅ。やっぱ最初の食べるチョコは好きな子のやつやな」
そういや侑士、貰ったチョコ一箱も開けた様子がなかった。
「まあこれから、宜しゅう頼むで。……覚悟しぃや」
不適な笑みを見せる侑士。
そんな侑士にもときめいてしまった私は、むせかえるチョコの匂いに酔ってしまったからだろうか。
チョコの匂いに
『あかん…』
「なんや~俺に酔っとるんか?」
『あ、アホか!勘違いもほどほどにせぇよ!』
「…素直やないなぁ」
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