今日はバレンタインデー！
丸井先輩に チョコを渡して 白する！つもりだったのに…。

丸井先輩のファンやらがいっぱいで渡せない。
いつの間にか、丸井先輩の両手はたくさんのチョコで塞がれてるし。


ダメか…。丸井先輩、甘い物好きで有名だし、私が渡したって「本命」なんて思われないよね。
いや、滅げちゃダメだ！放課後にも…！


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「[#da=3#]！」
『ん？ なに赤也？』
「丸井先輩が呼んでたぜ」


心臓がドキンと脈を打つ。
赤也に言われた通り、部室裏に行ってみたが誰もいない。
はぁ…赤也のイタズラか…


『帰ろ…』
「帰るなよ」


甘いチョコの匂いがした後、後ろから誰かに抱き締められた。
「誰か」じゃない。私はこの声を知っている。


『丸井先輩…？』
「よく分かったな」


ふっと笑ったのが分かった。耳に息がかかるほど近い。



「お前、俺にチョコ渡したそうな顔してたからな。呼び出してやった」
『なっ…！』
「…ってのは嘘で、ただこれを渡したかっただけ」


そう言って後ろから私を抱き締めたまま、私の目の前には可愛く包装された箱が出される。



『なんですか…？これ』
「世間では、 逆チョコって言うんじゃね―の？」
『そ、そうですけど…なんで私に…？』
「あーそのー…、俺がお前を…ナマエを好きだからだ」


一番、先輩に言いたかった言葉。
まさか、この日に先輩から聞けるなんて。


『私も…大好きです！』




世間様では



『先輩、なんでこの日に告白してくれたんですか？』
「あー…ホワイトデーまで待てねぇと思って。
後、これ以上お前が赤也と楽しそうにいんの見てるの無理」
『あ、ありがとうございます…？』