仁王 雅治
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『こっち!』
「いんや、こっちじゃ」
『こっちだってばー!』
「こっちじゃきに」
幼なじみの仁王とは、しばしば意見の食い違いで衝突したりする。
もっとも詐欺師の仁王に、上手く丸め込まれて私が納得しちゃうんだけど…。
今日は譲れない、何が何でも勝つ!
『だから~!やっぱり行くなら遊園地!』
「いやいや、校外学習なんかに遊園地なんて行かんぜよ。ここはやっぱり水族館」
『あーもー仁王のバカ!』
「ちょっ…」
腹いせに、と仁王の髪留めを取ってやった。
仁王の髪はサラサラしていて…ましてや幼なじみの私でさえ見慣れていない、髪をくくっていない仁王。
憎らしいほど端正な顔立ちをしている仁王。
「もう何するんじゃ。あぁ~、結ぶん面倒やのうー」
『う』
「結んでくれるかのー?」
『…し、知らない!』
いつもと違う雰囲気で上目遣いをしてくる仁王を見ていられなくて、その場を離れるのが最善策と思い、動揺したのを隠すように私はその場から逃げ出した。
不覚にも
(見慣れない貴方にときめいた)
「おかえり」
『た、ただいま…』
「さ、結んでもらおうかの」
『は!?結べる時間あったじゃん!』
「俺はナマエに結んで欲しいんじゃ」
『(くっ…こいつ流石、私が動揺したの分かって言ってる…!)』
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