柳 蓮二
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つい先日、学校が夏休みに入った。
かと言って、家ではぐうたらとするだけなので学校に出向いている。
気分によって居る教室は変わるのだが、今日は猛暑日で半端なく暑い。
なのでクーラーの効いた図書室を利用させてもらう事にした。
『失礼しまーす…』
ドアを開けて図書室に入ったが、人の気配がまったくない。
利用する生徒も管理する先生もちょうど居ないのだろう。これは静かでラッキーだ。
適当な席に座り、勉強道具を広げる。
最後に音楽プレーヤーを用意し、イヤホンをつけて自分の世界に入った。
数十分経った頃だろうか、私の目の前に誰かが座った。
『…柳くん?』
イヤホンを外して、あまりの驚きに柳くんを凝視してしまう。
「あぁ、そうだが」と簡潔に私の方を見ないまま、柳くんはそう答えた。
『ぶ、部活は?』
「午後からだ。午前中は勉強をしようと思ってな」
『そ、そうなんだ』
この図書室には私と柳くんだけ。
好きな人と仮にも2人きりだなんて、そう考えたらなんか恥ずかしくなってきて、私はノートに視線を落とした。
「図書室で音楽は関心しないな」
そう発せられた言葉に視線を上げると、頬杖をついて少し笑ってる柳くんがこちらを見ていた。
『…あ、ごめん!』
赤くなる頬を隠すように下を向き、音楽プレーヤーを仕舞おうとする手を柳くんの手が止めた。
「音楽より…俺と少し話をしないか?」
夏休みの図書室
(アナタと2人きりの)
『な、な、なんでしょうか!?』
「ふっ…落ち着け」
『は、はい!』
「ミョウジは…好きな人はいるのか?」
『あ、アナタですとも!』
「…………」
『あ!いや、その、あの』
「心配するな。…俺も好きだ」
『(えぇえぇぇ!)』
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