A gleam of hope / 黒刀
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クシャナーダを管理するなんて、聞いたことがない。
それが出来るなら、この地獄だって少しは変わっているはずだ。
「クシャナーダを管理するなんて、聞いたことねぇぞ。それがもし、本当なら……」
『本当だよ。でも管理っていうか、クシャナーダを一時停止させたり、出現する場所が分かったりかな…?』
「…………」
『…まぁ、信じないよね。
えーっと、今から10秒後、南南東の方角からクシャナーダが来るよ』
10秒後だと…?
9…8…7…6…5…4…3…2…1………
「……なっ!」
本当にクシャナーダは、南南東の方角から出現し、俺を襲おうとする。
女が何か呪文のようなものを叫んだと思えば、クシャナーダの動きが止まった。
『…ま、こんな感じ。少し経ったら、またクシャナーダは動き出す。場所、移そうか。』
・
・
・
「お前、そんな力 どうやって…」
『簡潔に言うと、何度も何度もクシャナーダに喰われて甦る度に、少しずつ力がついていった……かな。私の力は、少し特殊みたいだね』
「その力があれば、地獄を抜けることも…!」
『出来るよ』
「……!」
『まぁ、私は出来ないんだけどね…』
そう言った女は濁る空を見上げ、悲しそうに微笑んだ。
こいつの力があれば、
俺は…!俺は…!
「…俺の名は、黒刀。これから宜しく頼むぜ」
『私は、ナマエ。 ……宜しくね!』
俺は、俺が地獄を出るためなら…手段を選ばない。
これは 揉め事を起こさず、地獄を出る最大のチャンスだ。
俺は絶対にここを出る。