A gleam of hope / 黒刀
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ある日、ナマエに会いに行った時だった。
『……です』
敬語からして、この地獄の"上の者"と喋っているようだった。
「このまま管理を続けろ」
『…はい』
「それと…、お前を殺したら地獄を出られること、誰にも言ってないだろうな…?」
『……はい』
俺は耳を疑った。
ナマエを殺すと、地獄から解放されるだと…?
こんな、こんな近くにチャンスがあっただなんて。それで、地獄を出られるなんて。
俺は、それを聞き身震いした。
そして、「ナマエを殺すこと」を今日、決行することにした。
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それから数時間後、ぽつんと座っているナマエの背後に、気付かれないように回った。
背後からの攻撃でも、多分避けられるだろう。
それなら、追撃を隙なく与えるしかない。
そしてナマエがふと空を見上げたとき、俺は刀でナマエの心臓の部分を一直線に狙った。
貫く瞬間、ナマエはこちらに気付いた。確実に。
なのにナマエは少し避けるだけで急所を避け、俺に心臓の近くを貫かれた。
「お…まえ、なんで…!」
『聞いた、んでしょ?…さっきの…話…』
「……!」
『黒刀、ここから…出たかった…もんね…?』
そうナマエが言い、両手で俺の頬に触れた途端、俺の体が光に包まれ出した。それに伴い、俺の体は透け始める。
『行ってらっしゃい…、黒刀…』
俺は、ナマエの悲しげな微笑みを見たのを最後に 地獄から消え去った。