二宮 匡貴
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遠征選抜試験が始まる前。
試験の準備に忙しいだろうけど、二宮くんに合間を縫って時間を作ってもらった。告白する為に。
振られた後、二宮くんと当分顔を合わせなくて済むし、自分の気持ちに区切りを付けられそうだったから。
結局、相手のことなんて考えてなくて自分の都合で呼び出したわけだけど。
「好きだよ。ずっと好きだったの、二宮くんのこと」
「…やっとか」
「え?」
「気付いてた」
嘘だと思って二宮くんを見るも、彼はまるで嘘ではないと言う様に私に真っ直ぐと瞳を向けている。
いつからか二宮くんと話すことが嬉しくなっていって、でも少し緊張もしちゃって。
あの時上手く話せたかなぁ、とか会話を思い返したりして。犬飼くんに生暖かい目で見られたこともあったっけ。
恥ずかしい。気付かれてたんだ。なんだか泣きそうになって俯く。お腹の前でぎゅうと握っていた自分の手が目に入った。
「ご、ごめんね」
「なぜ謝る?」
「いやあの、迷惑だったよね」
「迷惑なんて一言も言ってないだろう。…俺も同じだからだ」
「え…?」
「…俺もお前が好きだからだ」
まさか、二宮くんも私と同じ気持ちだったなんて。思いもよらなかった。
もしかして、大学のラウンジで2人で話したあの時も。ボーダーからの帰り道、2人並んで歩いたあの時も。
「そん、な」
「お前の気持ちは分かっていたが…確信は持てなかった。こうやって、お前の口から聞くまでは」
真っ直ぐと向けられていた瞳が初めて逸らされた。伏せられた二宮くんの目は、どこか憂いを帯びていた。
「二宮くん…意外と臆病だったんだね」
「臆病じゃねェ」
決して認めない、強気な言い方に思わず笑ってしまった。
それを見た二宮くんは、眉を顰める。
「お前が早く言えば済んだ話だ」
「そんな無茶な…まさか二宮くんが私のこと好きだなんて思わないじゃん」
「どうしてだ」
「えっ…と、その、二宮くんの周りには賢い子や可愛い子や大人っぽい子、色んな子がいるし」
「お前しか見てないんだから関係ない」
今度は私が目を逸らす番だった。熱の籠った瞳を見つめていられなくて。
彼の気持ちにひとつも気付いてなかったのは私だけだったんだ。
彼は態度に出ない分、瞳で訴えていたのだと、今もなお向けられている視線で思い知った。
***
「このタイミングだとは…」
「振られると思ってたから…後腐れないなって…」
「まったく…困るんだが」
「うん?なんで?」
「お前と過ごす時間が減るだろうが」
「えっと…二宮くん実は私のこと結構好き…?」
「…勝手に言ってろ」
—————
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