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ドレスローザでの告白。その返事も貰えないまま、話にさえ触れられないまま。時間だけが過ぎて行った。
あの時のことを、彼は無かったことにしたいのかもしれない。なら、それを受け入れるしかない。
思い切って私から話を切り出しても…と思えどそんな勇気もなく。だから、少し距離を置こうと思ったのに。
「船が揺れてる時に走るな。危ねェだろうが」
「こんなとこで寝るな。風邪引くだろうが」
ローさんから、よくそんな声を掛けられるようになった。
「ローさん、私子供じゃありませんよ」
「そうか?」
むぅと頬を膨らませれば、ふっと小さくローさんは笑う。
「危なかっしい、そそっかしいんだよお前は。手のかかる妹みてェ」
「ローさん、妹さん居るんですか?」
「…昔の話だ」
今は一緒にいないから、過去形にしたのか。それにしては、どこか物憂げな様子でそう言ったものだから、きっと何かあったのだろう。
それを問うて答えてくれるほど、私はローさんに心を許されていない。いつか話してくれたなら、なんて思ってもそれは自己満足でしかないものだ。
「…ローさん、まるで保護者みたい」
「おれはお前の保護者になった覚えはねェぞ」
そう言って、額を小突かれる。痛いです!と言ってローさんを睨むもどこ吹く風。
そうして湿っぽくなった雰囲気を、私は茶化して誤魔化すしか出来なかった。
別に、ローさんから女として見られていないのが寂しかっただなんて、少しも思ってないんだから。
あの時のことを、彼は無かったことにしたいのかもしれない。なら、それを受け入れるしかない。
思い切って私から話を切り出しても…と思えどそんな勇気もなく。だから、少し距離を置こうと思ったのに。
「船が揺れてる時に走るな。危ねェだろうが」
「こんなとこで寝るな。風邪引くだろうが」
ローさんから、よくそんな声を掛けられるようになった。
「ローさん、私子供じゃありませんよ」
「そうか?」
むぅと頬を膨らませれば、ふっと小さくローさんは笑う。
「危なかっしい、そそっかしいんだよお前は。手のかかる妹みてェ」
「ローさん、妹さん居るんですか?」
「…昔の話だ」
今は一緒にいないから、過去形にしたのか。それにしては、どこか物憂げな様子でそう言ったものだから、きっと何かあったのだろう。
それを問うて答えてくれるほど、私はローさんに心を許されていない。いつか話してくれたなら、なんて思ってもそれは自己満足でしかないものだ。
「…ローさん、まるで保護者みたい」
「おれはお前の保護者になった覚えはねェぞ」
そう言って、額を小突かれる。痛いです!と言ってローさんを睨むもどこ吹く風。
そうして湿っぽくなった雰囲気を、私は茶化して誤魔化すしか出来なかった。
別に、ローさんから女として見られていないのが寂しかっただなんて、少しも思ってないんだから。