五条 悟
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▼アニメ9話じゅじゅさんぽネタ
「七海、何か落ちたよ」
七海のポケットから、ひらりと紙が落ちた。それを聞いた七海は、大きなため息をついてから「それあげます」と言った。
紙を折り畳んだ裏側には、とある先輩を彷彿させるような可愛いイラスト。
何が書いてあるのだろうと思い紙を開いてみると、まるで小学生が書いたような局部のイラスト。ご丁寧に文字も書いてある。
「なにこれ」
「五条さんからです」
その名前を聞いて、声をあげて笑った。いかにもやりそうだ。涙が出る程笑い転げていたら、また七海に大きなため息をつかれてしまった。
「なーに、そんな笑ってるの?」
噂をすれば、だ。背後から聞こえたその声に振り返ると、五条先輩が居た。
イラストの描かれた紙を見せると、五条先輩は「あぁ!」と納得したような声をあげた。
「先輩、先輩!私にも描いてくださいよ!」
「え、ナマエこれ描いて欲しいの?」
「そんな訳ないじゃないですか!」
「可愛いやつ、描いてくださいよ!」と頼み込む。自分を可愛くデフォルメしたイラストを描けるのだ。結構、絵心があるのだろう。
少し考える素振りをした後、「いいよ!明日のお楽しみ、ね」と言って、手をヒラヒラと振りながら、五条先輩は行ってしまった。
手元に残ったあの紙を再度七海に返すと、即ゴミ箱に投げ捨てていて、また笑ってしまった。
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次の日、約束通り五条先輩は、四つ折りにされた紙を渡してくれた。
でも「返事は早めによろしくね」とだけ言って、さっさと去って行ってしまった。
どういう意味かなんて考える余裕もなく、今は何が描いてあるのだろう、無難に猫かな、犬かな、と紙の中身への興味でいっぱいだった。
『好きだよ』
そう書かれた言葉を見て、カッと全身が熱くなった。同じくそれを隣から覗き込んだ七海は、咳き込んでいた。
「七海!ねぇ!これどういうこと!?」
訳もわからず、興奮気味に七海を問い詰める。「そんなの私に聞かないでくださいよ」とそっぽを向かれてしまった。そりゃそうだ。
七海からも望む答えは返って来ず、私は先輩へどう返事を返そうか考えるしかなかった。