五条 悟
▼ Name change!
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▼高専時代
「ごめんって、な?」
目の前の男は、自分の顔が良い事をよく分かっている。その顔に私が弱いのも、よく分かっていて顔を近付けて来る。
「分かった、分かったから!近い!」
両手を前に出し、離れるよう促す。大人しく退いてくれたことに、ホッと胸を撫で下ろす。
「性格以外は好みのタイプ、なんだっけ?」
「うるさい」
ニヤニヤと笑うこの目の前の男、五条悟は私の好みのタイプど真ん中なのだ。ただし、性格以外。
数十分前に終えた任務でも、低級呪霊の処理にドジを踏み、追いかけられているところを、五条は遠くから大声を出して笑って見ていたのだ。
それに抗議すると、これでもかと自分の顔を活かして無かったことにしようとしてきたのが、ついさっきの話。
それに好みのタイプだということを、うっかり本人に向かって口を滑らしてから、事あるごとに揶揄うように言ってくる。
「性格はちょっとアレかもしんないけどさ」
「ちょっと」
「お前のこと、誰よりも1番に考えて甘やかしてやれるのは俺だけだと思うんだけど?」
さっきとは打って変わって、神妙な面持ちでそう言った五条に、ドキリと胸が鳴る。
「…そういうとこが性格悪いって言ってんのよ」
「割と真面目に本気よ?」
「アンタの好みのタイプは、私じゃないでしょ…」
「好みのタイプと好きになったヤツはまた別、ってやつ」
ふいに手を引かれ、抱き寄せられた。ほら、と近付いた胸元からはトクントクンと早い鼓動が聞こえる。
「観念して、俺のものになってよ」
性格以外はいいんでしょ?と笑った五条に、これはすぐにでも性格も含めて好きになってしまうのでは、と思ってしまった。
この男と出会った時点で、最初から私の負けなのである。