五条 悟
▼ Name change!
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▼高専時代
▼夏油視点
「好きです!付き合ってください!」
「ハァ!?」
悟に抱き抱えられながら、こちらを向いてそう言った彼女と、その彼女の方を向きながら特大の声を出した悟。
私が雑魚を蹴散らしながら進み、親玉と思われる呪霊に取り込まれそうだった彼女をすんでのところで助けたのが、悟だった。
それなのに、彼女の瞳と言葉はこちらを真っ直ぐと見ていた。
「え、助けたの俺だよね?」
「あ、その節はありがとうございます」
「おまえ…」
私に向けた言葉とは裏腹に少し冷めた声でお礼を告げた彼女に、悟は気に食わなさそうな様子を見せ、放り投げるように彼女を降ろした。女の子をそんな粗末に扱うんじゃない。
「てか、男に抱えられながら、他の男に告るってナニ!?」
珍しく少し狼狽えている悟を見て笑いそうになったが、咳払いをしてなんとか誤魔化した。
「ごめんね。気持ちは嬉しいけど、今は誰とも付き合う気はないんだ」
未だにこちらにキラキラとした眼差しを向けてくる彼女にそう言えば、彼女はそうですか…とか細い声を出して下を向いた。
「ざまぁ」
小さくそう言った悟に、コラと声を掛ける暇もなく「貴方モテないんでしょうね」とキッと悟を睨みつけた彼女に、今度はしっかりと笑ってしまった。
不機嫌そうに眉間に皺を寄せた悟が私を睨み、そしてそのまま彼女に視線を向ける。
「こいつ…ぜってーオトしてやる」
謎の意気込みを見せた悟。その声は小さくて私の耳にしか届かなかった。
果たしてどちらがオトされるのか、はたまたどっちもか。
私は睨み合いを続ける2人を笑いながら見守った。