五条 悟
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「好きだ、ナマエ」
そう言われ、開いた口が塞がらなかった。おまけに瞬きも忘れ、目も見開いていた。
告白された女とは思えない顔をしていたと思う。
目の前のこの男、五条悟は顔良しスタイル良し性格…とにかく性格以外は完璧な男だ。
言い寄ってくる女は数知れず、それこそ選り取り見取りだっただろう。
今まで、五条の隣に居たことがあった女性は、私とは正反対の美人でスタイルも良くて、五条の隣に並ぶに相応しい美貌の持ち主ばかりだった。
そんな男が、この平々凡々でどこにでも居そうな女に告白してくると誰が考えただろう。
いくら昔から腐れ縁があると言え、そんな素振りはひとつも見せなかった。
言葉をひとつも発さない私に痺れを切らしたのか、五条が口を開いた。
「返事はYESしか聞かないよ」
「えぇ……ちなみに、YES以外の返事をした場合はどうなるんでしょうか…?」
「YESって言うまで、NOって言葉は絶対聞かないし言わせない」
横暴だ。拒否権すら私にはないのだろうか。
「あの…いつから私のことを?そんな素振り感じたことないのですが…?」
「なんで敬語なの」
そう言って少し笑って、五条はそのまま話を続けた。
「うーん、いつからって言うと明確には分からないけど…多分昔からずっと好きだったと思うよ。
僕がそんなことにも気付かないガキンチョだっただけで」
「あの数々の女性達は…」
「実は付き合ってても、よくナマエのこと考えてたんだよ」
だから割と続かなかったんだよねー、と言う五条に私はどんな顔をしていいのか分からなかった。ただただ、自分の心拍音が上がっていくのを感じて。
「それで思ったんだよね。ナマエの他人に気遣いの出来る優しいとこが好き、笑った顔が好き、……何より僕のことを1番に考えてくれるとこが好き」
私の気持ちは、とっくに目の前の男にバレていたようだ。そして、恐らく私がNOと言わないことも確信があって、こう言っている。
後はね…と続けそうな五条に、お手上げだと、両手を上げてヒラヒラと振って見せた。
途端に、五条に手首を掴まれ引き寄せられ、そのまま合わさった唇。もう片方の手が腰にも周り、逃げ道はどこにもない。
角度を変えて合わさるそれに、息が出来なくなり、空いてる手で五条の胸を叩く。
ようやく離れたところで、抗議の目線を送るも、五条は満足そうに笑うだけで、また私の唇に噛み付いてきた。