五条 悟
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▼高専時代
「ナマエ、これあげるから、今日1日付けといて」
そう言われ、硝子に指輪を渡された。シンプルなウェーブデザインのシルバーリング。
以前、硝子が付けていたのを見て、可愛いなぁ私も買おうかなぁ、と思っていたところだった。
「え、いいの?」
「うん、私もう要らないから」
受け取った指輪をどこに嵌めようか悩む。というか、硝子の指細いから私の指に入るだろうか。
「どっちでも良いから薬指に付けといて」
「え、なんで」
「なんでも」
ナマエの悪いようにはならないからさ、と言って、硝子は去って行ってしまった。
タダでくれるなら言うことぐらい聞いておかないとなぁ、と思いながら右手の薬指に指輪を嵌めた。
そして、すぐにそれを後悔することになる。
なぜなら、五条くんにもの凄い勢いで右手を取られ、薬指に嵌めた指輪を睨まれているからだ。
眉間にはいくつもの皺が寄り、いつもより不機嫌なのが見てとれる。
「これ、なに?」
「え、指輪…」
「ンなこと、見れば分かるっつの。…誰かからか?」
「しょ…
「私だよ」
そう言って、現れたのは夏油くんだった。
「この前、偶然会ってね。店先で欲しそうにしてたから、買ってあげたんだ」
ほら、この前任務で助けてもらったしね、と夏油くんはこちらを見ながらそう言った。
ほんの一瞬だけ片目を瞑り、軽くウインクをする。これは話を合わせろ、ということだろうか。
何か思惑があるかもしれない、と夏油くんに話を合わせる。
「そ、そうなの」
「ふーん、あっそ」
それだけ言って五条くんは去って行った。
夏油くんも「明日が楽しみだね」と訳の分からないことを言って去って行った。なんだったんだ一体。
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次の日、また五条くんに勢いよく手を取られたかと思えば、今度は左手の薬指に、淡いローズカラーで硝子のとは違ったウェーブデザインの指輪を嵌められた。
思いもよらぬ出来事に頭がついていかない。けれど、指輪がとても可愛いことだけは分かる。
「お前のここは俺が予約してんだからな、他の指輪なんて付けるなよ」
「えっと…初耳なんですけど…」
「………今初めて言ったし」
顔を背けてそう言う五条くんの耳は、赤くなっていた。先程の言葉もあり、釣られてこちらも赤くなる。
その後ろでニヤニヤとこちらを見ている硝子と夏油くんを見て、あぁ嵌められたと思った。