嫌よいやよも、 / 一氏
▼ Name change!
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
この前の事が頭から離れません。
もうちょっと、もうちょっとで一氏の好きな人が聞けそうやったのに。
聞いたとして、私じゃないのは分かりきっとることやけど…、やけど一氏の応援は出来る。
…て、色々考え過ぎの寝不足で熱が出ました。
『おはよー…』
「おはよう!ちょ、ナマエちゃん大丈夫?顔赤いで」
『知恵熱…』
「ナマエちゃんらしいわ。保健室行ってきぃな」
『いや…、頑張る』
せっかく学校に来たのだから、と意地を張ってみたがどうも頭がぼーっとする。
今日に限って一限目から、体育があるし。
「お前、大丈夫か?保健室行けって」
『うーん…一限だけ頑張る』
学校に着いて 即、保健室に行くのは気が引ける。
体育の体操が終われば、木陰で休んで二限目は保健室に直行。と思っていたのに、照りつける太陽と無風の中の体操で私は意識を手放した。
『…………う』
目を覚ませば、白い天井に薬品の匂い。どうやら保健室のよう。
一寝入りしたせいか、熱っぽさは少し引いていた。しかし左手には温もりを感じる。
隣を向けば、私の手を握ったまま寝ている一氏。こう見ていると、愛おしい気持ちが出てくる。
本当に一氏の好きな人を聞いて、応援出来る?
…いや、出来ない。
軽はずみに考えた、私が馬鹿だ大馬鹿だ。
どうやら、大分 一氏に惚れてるみたい。
『ははっ…。好きだバカ。こっち向けバカ…』
素直に思った言葉が口から出た。
口にした後で保健室の先生に聞かれた…!とか思ったけど、静かな様子から先生も生徒も居ないみたい。
しかし口にした途端、握られている左手に力が込められたのは気のせいだろうか。
「今のホンマか…?」
気のせいだと思いたい。
一氏が起きていたなんて。
募った想いを
(聞かれてしまった!)