眼鏡シリーズ
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『なぁ、財前くん。眼鏡かけてみる気…ない?』
私は隣の席の財前くんにそう問い掛けた。
それを聞いた途端、財前くんは眉間に皺を寄せながらこっちを向いた。
「面倒くさい」
『えー、ケチ』
「うっさいわ。眼鏡かけたら俺に何か利益あるんか」
『私が喜ぶ!』
「お前の利益やんけ」
ぶー!と頬を膨らませば、「可愛いないわ」と言われた。ひどい。
「いいよ!いいもん!田中くんに頼むもんねー」
バスケ部でイケメンの田中くん!
眼鏡をかけたら最高だろう!うん!
財前くんが無理なら、田中くんにお願いしよう。
席を立ち、田中くんの所に行こうとしたら手を掴まれた。…財前くんに。
『ん?』
「…貸し」
『え?』
「…眼鏡、貸し」
財前くんは私の手にある眼鏡を奪い取り、かけた。
「これでえぇんやろ」
そう言って、こちらを向いた財前くんは、それはもう似合いすぎてイケメンのイケメンで…
『…か、格好いいッス!』
私は赤くなっているだろう頬を両手で隠した。
「報酬にこれ、貰うわ」
そう言った財前くんは、私の手を掴み引き寄せる。私の目には、財前くんのドアップが映った。
『…!!』
「これで、どっちにも利益があったやろ」
ふっと笑った財前くんが格好良すぎて、無意識に写真を撮ったら、怒られました。
と、ときめきました!
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