Eternal / 跡部
▼ Name change!
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ミョウジナマエ、只今嬉しさと悲しさの狭間にいます。いや、悲しさのが強いです。
『もしかして…けいごくん?』
そう聞いた瞬間、彼は驚いた顔をしたけれど、それは凄く一瞬で次には
「…確かに、俺の名前は「景吾」だが。人違いじゃないか?俺はお前を知らない」
とまで言われました。
覚えてる訳ないのは分かってた…いや少し希望を持ってたけど、ここまで言われるとは…。
逆に嬉しいのは、今、けいごくんに学校案内をしてもらっているから。
『ねぇ…本当に覚えてない?昔仲良かったじゃない。
ほら私だよ、ミョウジナマエ』
「…初めましてだな」
『嘘だー!』
何度、何度聞いても返事は同じ。「知らない」「覚えてない」の一点張り。
そうだ。何も言わずに居なくなったことを、怒っているのだろうか。
『けいごくん…ごめんね。昔、何も言わないで居なくなって。本当に急で
「ここ、食堂な」
聞く耳持たず。という感じで、淡々と学校の説明をするけいごくんに、少し涙が出そうになった。
『けいごくん…じゃあ、あの約束も覚えてないんだ…』
「下の名前で呼ぶんじゃねぇ。ほら、ここ音楽室」
『う…はい』
声からして、威圧感のある物言いだった。
本当に、私のことも約束のことも忘れているんだな。
下の名前で呼ばせてくれない。私は「他人」だから。
あぁ泣きそう!
『あ、跡部くん。案内ありがとう!
私、先生に呼ばれてたんだった!じゃあね!』
溢れそうな涙を、精一杯の笑顔で抑えた。
君との約束
(捕らわれているのは私だけ)